Appleの多機能携帯「iPhone 4」が米国でも発売開始になった。24日に全米各地のApple Storeは午前7時に開店。どこの店舗にも長い行列ができ、午前中のうちに売り切れが報告される店舗も出てきた。過去の米国でのiPhone発売では、ほとんどのApple Storeで発売日の翌日または翌々日まで在庫があったのに対し、iPhone 4は米国においても入手困難な状態である。
4月にiPad発売を取材したApple Storeのパロアルト店を訪れたところ、発売直前の予約者用の行列はiPadの時と同じぐらいの長さだった。だが、混雑ぶりは明らかに今回の方が上回っていた。当日販売分を求める行列がiPadの時よりもずっと長いのだ。おそらく23日にAppleが、ホワイトモデルの出荷が7月後半以降にずれ込むと発表したことで、ブラックモデル狙いに切り替えた人が出てきたのだろう。また時差の関係で米国発売が最後になったのも、米国のコンシューマの心境に影響したようだ。日本で発売開始となった頃、米国はまだ発売前日23日の夕方から夜で、ソフトバンク表参道やApple Store銀座店の長い行列や発売時の熱狂が米国のプライムタイムのニュースで取り上げられた。その様子は、品薄が続くのではないかという予想と共に、Apple Storeに並ぶ人たちのあちこちで話題になっていた。
「iPhone 4」の発売なのに、なぜかApple Storeのスタッフは全員iPadのTシャツ |
Apple Storeパロアルト店で最初にiPhone 4を購入した男性。この後テレビなどの取材が殺到 |
発売初日のApple Storeの様子から判断する限り、iPhone 4の販売ペースは過去のiPhone製品を明らかに上回っている。iPhone 4の予約開始初日に、Appleおよび通信キャリアパートナーは600,000台を超える予約申し込みを処理したという。当日販売分の入荷も潤沢であれば、過去の記録を大幅に更新して初日に100万台到達を果たしたかもしれない。Appleの最初の報告が注目される。