スカイマークは24日、茨城空港唯一の国内定期便である茨城 - 神戸線(1日1往復)を9月から運休すると発表した。同路線は4月16日に就航したばかりで、わずか4カ月半で事実上撤退することになる。
同社によると、同路線の4月の平均搭乗率は78.2%、5月は75.6%と比較的好調だったが、定期整備コストなどを含めると完全な黒字にはなっていなかったという。同社は、3便以上の運行体制を敷いた時点で完全黒字化を目指していたが、茨城空港は自衛隊との共用のため、運航に制約があることが判明した。
例を挙げると、7月末に開催予定に航空自衛隊のイベント「航空祭」では、運航ダイヤの大幅な変更を求められているほか、自衛隊の観閲式では運航中止を求められる可能性もあるという。そうした状況では、定期便としての運航ができないだけでなく、今後の増便も難しいため、茨城空港と自衛隊との間で「民間共用」のスキームの見直しがされるまで、同路線の運休を決定したとしている。
これにより、茨城空港の定期便はアシアナ航空の茨城 - ソウル線(1日1往復)のみとなる。