エルピーダメモリは24日、2GビットのGDDR5「EDW2032BABG」を開発したと発表した。同社の独自設計となる最初のグラフィックスDRAMだ。同社の広島工場にて生産し、サンプル出荷は2010年7月、量産開始は2010年7-9月期を予定している。
ミュンヘンデザインセンターにて開発し、50nmプロセスおよび銅配線技術の採用により、大容量、高速動作、低消費電力を実現したという2GビットのグラフィックスDRAM(GDDR5)。従来の1Gビット品の実装時に比べ、GPUあたり2倍のフレームバッファサイズを実現できる。転送速度は最大7Gbps。64Mビット×32と×16の2種類のI/O構成に対応する。量産時のテストコスト削減のため、超高速テスタが不要な独自のテスト手法も採用した。
現在、同社は1GビットGDDR3/GDDR5を台湾Winbond Electronicsへ製造委託しているが、今回開発した2GビットGDDR5では自社工場での生産体制を整える。これにより、「今後予想されるグラフィックスDRAMの需要増に、よりタイムリーかつフレキシブルに対応できるようになる」(同社)としている。