東京証券取引所はこのほど、同取引所で算出、配信しているTOPIXなどの株価指数の配信間隔を1秒に変更するとともに、新たにミリ秒レベルで算出、配信する指数高速配信サービスを開始することにしたと発表した。

同取引所では、金融テクノロジーの進展を背景にしたアルゴリズム取引といった新たな取引手法の拡がりなどの市場環境の変化に対応するため、2009年5月に「コロケーションサービス」を導入。また、2010年1月4日には、次世代株式売買システム「arrowhead」を稼動させた。今回、これらの対応に続き、「より一層のサービス向上を目指す」として、上記サービスを導入することにした。

まず、東京証券取引所で算出、公表している「TOPIX」「TOPIX Core30」「TOPIX 500」「TOPIX 1000」の指数の配信間隔について、現在の15秒間隔から1秒間隔に変更する。変更日は、2010年9月13日の予定。

さらに、東京証券取引所で、算出、公表している「TOPIX」「TOPIX Core30」「TOPIX 500」の指数について、指数採用値段が発生する都度、ミリ秒レベルのスピードで対象指数を算出、配信することを目指す指数高速配信サービスを新たに導入する。同サービスでは新たに、最良買い気配指数、最良売り気配指数を合わせて算出、配信する。

サービス開始時期は、2011年2月頃の予定となっている。

東京証券取引所によると、「取引所自身が、ミリ秒単位で株価指数を配信している世界の取引所の例はほとんどない」としている。