ひまわり証券が販売しているシステムトレード用売買システムを紹介する「システムトレード紹介」の先物編第9回。同社では、システムトレード用売買システムとして、24本の先物対応システムと10本のFX対応システムを販売している。今回は、ユナイテッド システムズ パートナーズの『騎士(ナイト)&Bアップ』を紹介する。
日経225先物(日経225mini)を対象とするデイトレード型のトレードにおいては、投下した資金を稼動させる主要な時間帯は、朝の9時から午後15時10分までの6時間10分(昼休みの1時間30分を含む)。いわゆる「寄り引け」型のシステムがこの時間帯約6時間を最大限に使うタイプであり、それより短時間でトレードを行うデイトレードとなるとさらに短くなる。
2007年以降はイブニング・セッションがスタートし、現在は午後16時30分から20時までマーケットは開くことで3時間30分が追加されており、今後もさらに時間の延長が進むと思われる。だが、「出来高が少ないという課題は別にしても、24時間フルにオープンしている状態から見ると、依然として1日24時間の3分の1程度でしかない」(ユナイテッド システムズ パートナーズ)。
同社では、「これは投下資金の稼動率という観点からすれば、半分以上の時間帯で不稼働状態にあるといる。資金は、自己資金であっても、金利というコストが時間に比例して負荷されていることを考えればもったいないと言わざるを得ない。現在のように超低金利下であっても原理は同じ」としている。
「騎士(ナイト)&Bアップ」は、こうした状況に対応し、"資金効率の極大化"という、投資活動における重要な要素のひとつを追及するツールとして開発された売買システム。デイトレード型の「Bアップ」とナイトトレード型の「騎士(ナイト)ストレート」を合体させて、1日24時間を一気通貫で資金を稼動させ、一定資金当りの年間利益の最大化を目指す。
2日にまたがって1回のトレード(トレードのない日もあり)を行い、夜間の時間帯は利益確定及びロスカットはないが、翌朝寄り付き以降の日中の時間帯は、利益確定及びロスカットの設定がある。また、ロジック非開示型およびロジック開示型がある。
証拠金は日中・夜間とも一定。デイトレード型の「Bアップ」とナイトトレード型の「騎士ストレート」を組み合わせる上で、その寄り付きと大引け部分での、昼と夜の接点部分が重なることがないよう、また、デイトレードとナイトトレードの相乗効果を発揮できるよう、一部修正されている。
デイトレードとナイトトレードの枚数を必ずしも同じにせずに、異なる枚数を設定することで、投資戦略に沿った柔軟なポートフォリオが作成可能。例えば、デイトレードは2枚とし、ナイトトレードは1枚とすることができる。
『騎士(ナイト)&Bアップ』資産曲線(2005年1月~2009年3月末までの価格データよりユナイテッド システムズ パートナーズが検証。検証結果は過去のデータであり、将来の実績及び確実な利益を保証するものではない)。 |
検証結果は、以下の通り。
すべてのトレード | 買いトレード | 売りトレード | |
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累計損益 | 25,920,000円 | 11,140,000円 | 14,780,000円 |
総トレード回数 | 1538 | 435 | 1103 |
勝率 | 53.47% | 53.56% | 52.04% |
プロフィット・ファクター | 1.43 | 1.85 | 1.31 |
最大ドローダウン | -1,730,000円 | -880,000円 | -1,670,000円 |