NTTドコモが6月9日から提供を開始した「Xperia(SO-01B)」のバージョンアップ。今回のバージョンアップでは、ソフトウェアキーボードのフリック入力対応やMediascapeの機能追加などが追加されたほか、各種不具合を改善する「品質改善」も行われていると発表されている。
この品質改善のひとつとしてドコモは、電話帳に登録した画像を削除すると、該当の電話番号からの音声着信時にエラーメッセージが表示されて応答できなくなるという不具合などを修正したとしている。実はこの"品質改善"の内容には、Xperiaのバッテリ関連の改善も含まれていたようだ。バージョンアップしたXperiaを使っていて、「バッテリの持ちがよくなってないか?」と感じたユーザーは多いと思う。実際に編集部でも、Xperiaの実機を用いて今回のバージョンアップを試してみたが、バッテリ駆動時間が明確に向上することを確認できた。
ドコモの広報部によると、「明確にどこを改善したと申し上げることはできない。ただ、一部通信をともなうアプリケーションの消費電力を最適化することで、結果としてバッテリの持ちが向上している可能性はあります」とのこと。通信関連の設定にもよるだろうが、今回のバージョンアップによって、バッテリ改善の恩恵を受けられる可能性はあると考えられる。
頻繁なWeb閲覧などヘビーに使うユーザーだと、バッテリが1日持たないということもあったXperia。今回のアップデートにより、予備バッテリを常に持ち歩いたり、Google Syncの設定やGPSやWi-Fiなどの通信をこまめに変更するなどといった、必要以上に気を使わなければいけない状況からは脱却ができそうである。