レノボ・ジャパンは22日、2Pワークステーションの新製品「ThinkStation C20」および「同C20x」を発表した。搭載可能CPUはXeon 5600シリーズおよびE5507。初期導入OSはWindows 7 64bitまたはダウングレードでのWindows XP。このほかサポートOSには32bit/64bit版のWindows 7/Vista/XP、Linux、PC DOS等があげられている。C20のエントリー価格は168,000円から。

スリムきょう体にXeon×2基を搭載可能とした「ThinkStation C20/C20x」

横置き、ラック収納にも対応する。ラックマウント時の高さは3U

ThinkStation C20/C20xは427×130×444mm、約24Lというコンパクトなきょう体に2プロセッサ構成のXeonを搭載可能とした製品。C20は95WまでのCPUに、C20xは95Wに加え130WのCPUも搭載可能としているほか、C20xのみSASもサポートしている。同社はコンパクト化と静音化、熱対策を徹底したと説明している。小容量なケースにおいて、ケーブルによるエアフローの遮断を回避するため、ケーブル類のなかでも一番太い電源ゲーブルをマザーボードの裏側、ベースとアウターカバーとの3.5mmの隙間に通している。また、CPUの冷却に関しては、前面CPUを通過したの冷却風を後部CPUに当てず、その右側をバイパスさせるための道風板を設けるなど、エアフロー設計も工夫されている。また、ケースはツールレスでメンテナンスが可能だ。

ATXパワーケーブルをきょう体裏のアウターケースとのわずかな隙間に通している

エアフローは3つのエリアに分け、それぞれほぼストレートに排気。後部CPUにもフレッシュエアを当てる道風板も装備

その他ハードウェアは光学ドライブ1基、メモリはC20がDIMMスロット6基、C20xが12基を備えC20xで最大96GB(16GBモジュール時には理論上192GB)まで拡張可能なほか、HDDが最大3基など。ENERGY STAR 5.0に準拠のほか電源は80 PLUS GOLD認証で低発熱かつ高効率、EPEAT GOLD認証に加え再生プラスチックを44%採用しているとする。拡張スロットはフルハイトに対応しており、カスタマイズモデルでは様々なグラフィックスカードとの組み合わせが可能となっている。2D向けにはNVIDIAのNVSシリーズおよびATI FireMV、3Dには各種FX5800まで搭載可能で、FX4800の場合はSLI構成にも対応する。なかでもディスプレイポート端子を4ポート搭載するNVIDIA NVS450を4枚まで搭載でき、証券業務等にも対応する。各種ISVのテストおよび認定済みであるほか、トレーディング向けデスクのSBFIにも認定を受けている。

C20xの内部レイアウト。3基のHDDは前面からアクセス可能。後部CPUとメモリには光学ドライブを取り外してアクセス