東海テレビ・フジテレビ系の昼の連続ドラマ『明日の光をつかめ』(7月5日スタート 毎週月曜~金曜 13:30~)の制作発表が21日、都内で行われ、15歳で昼ドラ史上最年少のヒロインに抜擢された広瀬アリス、共演者の榊原徹士(新選組リアン)、矢沢心、渡辺いっけいが出席した。
東海テレビ制作の"昼ドラ"185作目の同作は、夏休みに親子で鑑賞できることを意識した異色作。少年院を退院した少年少女や、いじめ、自傷行為など、さまざまな問題を抱える子供たちを保護し、社会復帰するための更生施設「たんぽぽ農場」を舞台に、心に傷を持つ子供たちが、周りの大人に応援されながら、悲しみや寂しさのどん底からはい上がり、光を見出そうとする姿を描く。
昼ドラ46年目にして最年少でヒロイン・沢口遙役に選ばれた広瀬は、「プレッシャーはすごくありますが、キャストの皆さんやスタッフの方に力をお借りして、日々がんばっています。この作品を見て、勇気をもらったり、色んなことを感じてもらえれば嬉しい」と語った。出演依頼にはガッツポーズが出るほど意気込んだという広瀬だが、撮影現場では緊張から冷や汗が止まらなかったそうで「衣装の制服がびしょびしょになって、スタイリストさんに注意されました」と照れ笑いし、「15歳ならではのフレッシュさを出していきたい」と目を輝かせた。
また、父親を刺したことから少年院に送られ、同じ心の傷を持つ遙と惹かれ合う桜木翼を演じる榊原は、男性ユニット「新選組リアン」のメンバーとして歌手活動やバラエティーなどで活躍するも、本格的な演技は同作が初めて。「出演者の方々の演技を見て、常に勉強させてもらって努力したい。演技経験が全くない分、失うものも全くない。もがけばもがいただけ得るものも確実にあると思う!」と、体当たりで演技に挑む。
一方、フレッシュな顔ぶれの中で、脇をしっかりと固めるのは個性派でベテラン俳優の渡辺いっけい。「たんぽぽ農場」の主宰者で、子供たちと親子のように向き合っていく役どころだ。渡辺は現場で役者が演技を超えた瞬間が見られることが、「心に残るドラマ」の条件だと語り、「(同作は)その予感がする。台本を読むと、役者の演技に関わってくるような、うわべだけじゃない深いところまで突き刺さるセリフがたくさん散りばめられているから。子供たちもほんとにイイ役者で、この子たちとだったら"ガチ"でできると思った」と太鼓判。撮影開始から1カ月が経過したが「手応えを感じています」と自信をのぞかせていた。