「HoloToy」サンプルのひとつ |
6月上旬に開催されたE3で任天堂がNintendo 3DSを発表して以降、3Dメガネなしで裸眼での立体視が可能なディスプレイ技術に注目が集まっている。ただ3DSは視差バリアという特殊な仕組みを使って裸眼3Dを実現しているうえ、視野角が異常に狭いという難点がある。
本稿で紹介する「HoloToy」はiPhone/iPad用のアプリで、正確にいうと3Dによる立体視を実現できているわけではないのだが、加速度センサを利用し固定視線からのオブジェクトの見え方を変更することで、通常の液晶ディスプレイであたかも立体視を実現したかのような錯覚を与えることが可能になっている。
「HoloToy」 |
HoloToyは、kode80という会社が開発した立体視アプリだ。執筆時点のバージョンは20日にアップデートされた1.06となっており、6番目のアップデートにあたる。HoloToyは複数の立体視サンプルから構成されており、メニュー画面から選択することで箱庭やゲームなど、さまざまな立体視を楽しめる。最新アップデートでは「Projection Puzzle」という機能が追加されており、これは障害物の配置された部屋上に、ユーザーが選択した写真をプロジェクター状に投影することが可能。光の映像がオブジェクトの凹凸に合わせて展開され、それを含めた立体視が可能になっている点に注目しよう。
この手のアプリは100の言葉による説明より、まずは実際にサンプルを見て試してみるのが一番だろう。対応機種はiPhone / iPod touch、そしてiPad用のアプリも用意されている。対応OSは3.0以上で、ダウンロードサイズは17.4MB。価格は米国ストアで99セント(日本では115円)となっている。下記のYouTube動画も参照してほしい。
HoloToy | ||||
---|---|---|---|---|
115円 | 17.4MB | |||
エンターテインメント | kode80 | |||
iPhone OS 3.0以降 | iPad/iPhone/iPod touch |