紀伊國屋書店は21日、BtoC分野における電子書籍販売事業への参入を発表した。「Kinokuniyaストア(仮称)」を今秋にオープン、コンテンツを収録したメディアの店頭販売も併用する「ハイブリッドデジタル販売モデル」として展開する。
本事業は講談社や小学館など出版各社の賛同のもと、コンテンツのデジタル化やインフラ面で凸版印刷と連携して展開される。iPadなど各種デバイス向けにKinokuniyaストア(仮称)に対応するアプリを提供するほか、地域書店と協調し、SDメモリーカードなどの記録メディアを利用した電子書籍のパッケージ販売も行なっていく。なお、iPhone/iPad向けアプリは今年9月に提供、Android搭載端末などへの投入も予定している。
紀伊國屋書店と凸版印刷は昨年10月、図書館向け電子書籍サービス「NetLirary」の出版社向けの展開として、書籍のデジタル化や販売を請け負うサービスを発表しており、今後はこうした取り組みをBtoC分野にも拡大していくことになる。