経済産業省は21日、4月の全産業活動指数(2005年=100、季節調整値)を発表した。4月の同指数は前月比で1.8%上昇し、95.7だった(3カ月ぶりの上昇)。前年同月比は3.8%の上昇となった(原指数)。
全産業活動指数は、鉱工業生産指数、第3次産業活動指数、農林水産業生産指数、建設業活動指数、公務等活動指数を付加価値額ウェイトで加重平均して算出したもので、全産業の生産活動状況を供給面から把握することを目的にしたもの。
4月の全産業活動指数を産業別にみると、第3次産業活動指数が前月比で2.1%上昇したほか、鉱工業生産指数が同1.3%、公務等活動指数が同0.2%それぞれ上昇。低下したのは建設業活動指数のみで、前月比マイナス4.3%だった。第3次産業活動指数は3カ月ぶり、鉱工業生産指数は2カ月連続、公務等活動指数は2カ月ぶりの上昇。建設業活動指数は2カ月連続の低下となっている。
この日同時に発表された4月の全産業供給指数(最終需要部門計)は96.5で、前月比1.7%の上昇となった。需要項目別では、消費が前月比0.4%の上昇、投資が同1.6%の低下、輸出が同5.4%、輸入が同3.2%の上昇となっている。