【FXテクニカル】ドル円 マーケット
20日に中国人民銀行が、人民元の弾力性を高めると発表し、現在のドルペッグの廃止を示唆した。この報道を受け、週明けの円の動向が注目されていたが、若干窓を開けてオープンした以外は、今のところ特に大きな動きは見られない。
一部の市場関係者は円高と見ていたようだが、ユーロ円が大きく崩れていない影響から、その思惑とは裏腹に週末と同じような水準まで戻して来ている。
欧州動向
ハンガリー国債のCDSスプレッドが200ベーシスポイント台から、400ベーシスポイントへと拡大しており、かつてのアルゼルチンと重なって見える。
現在、市場全体ではこのことを主要な材料として見る向きはないが、市場金利はスペインも含め投資家の不安心理を反映しており、いつ爆発するかわからない状況が続いていることは、念頭に置いた方がいいだろう。
為替テクニカル
徐々にではあるが下値を切り下げており、心理的節目である90円を一度は試すようなチャートに見える。
トライアングルで見ても下にブレイクしつつあり、心理的にも下を目指しやすいのではないか。
ネクストターゲットとしては、90.00のラインで下支えされるかが焦点となりそうだが、同水準でも下落圧力が継続した場合は、89.00前半でダブルボトムを形成するまでドル売りが進行する可能性も考えられる。