アップルは6月18日、オンラインサービス「MobileMe」のナビゲーションを一新、新しいMobileMeメールや"iPhoneを探す"を公開した。
me.comでは、これまで画面上部に各アプリケーションのアイコンが並んでいたが、新しいユーザーインターフェイスでは上部左側に雲(クラウド)のアイコンが1つ配置されているのみだ。それをクリックするとアプリケーションを切り替えるウインドウが現れる。また上部右側のアカウント名からアカウント情報やヘルプ、サインアウトなどにアクセスできるようになった。
左上のクラウド・アイコンをクリックして、アプリケーション・スイッチャーを呼び出す |
新しいMobileMeメールは5月から招待制のベータテストが行われていたものだ。「ワイドスクリーン」「コンパクト」「クラシック」の3つの表示を切り替えられる。ワイドスクリーンは3カラム表示で、左からメールボックス/フォルダ、メールボックス/フォルダ内のメールのリスト、選択したメールの内容となっている。コンパクトは2カラム表示で、メールボックス/フォルダの切り替えをドロップダウンメニューで行う。3カラムおよび2カラムではウインドウのほぼ縦全体でメールを表示できるため、より少ないスクロールでメールを読める。クラシックは従来のデザインだ。
このほか、ルール設定によるフォルダへのメールの自動分類、アーカイブフォルダにメールをワンクリックで移動させるアーカイブボタン、メール作成でのフォーマット用ツールバー、外部メールアドレスの統合などの新機能を備える。メールボックスやメッセージの読み込み速度が向上しており、従来より快適にメールを利用できる。迷惑メールフィルタも改良されたという。
"iPhoneを探す"機能は画面全体にマップが広がり、マップ上のiOSデバイス(iPhone、iPad、iPod touch)の場所を示すピンから直接メッセージ/サウンド、リモートロック、リモートワイプの設定が可能。複数のiOSデバイスを登録している場合は、左端のリストから切り替える。デバイスごとに分けられていた従来のデザインに比べると、より効率的に複数のデバイスを管理できる。
アップルはまた、iPhone、iPad、iPod touchから"iPhoneを探す"を利用可能にするiOSアプリをリリースした。"iPhoneを探す"が有効なデバイスを紛失した場合、一緒にいる友だちや家族がiPhoneなどを持っていれば、”iPhoneを探す"アプリをダウンロードして自分のアカウントでサインインすることで、すぐに同機能を利用できる。プライバシー侵害などのトラブルを避けるために、15分間なにも操作が行われなかったら"iPhoneを探す"アプリは自動的にサインアウト状態になる。