もやしはスゴイ。1袋50円以下と安く、かさ増しにも使える食材だ。主婦だけではなく、1人暮らしの独身男性からも「給料日前はもやし炒め」なんてことをよく聞く。ここでは、10分でつくれるカレー、薄切り豚肉なのにボリューム満点のトンカツ、豆腐&玉子といった激安食材でつくる春巻きを紹介。その全てにもやしを使い、家計救済レシピに仕上げた。

「10分でカンタン! もやしニラの時短カレー」

カレールーを使わず、カレー粉で味付けした時短カレー。具材はもやしとニラのみとお財布にもやさしい食材ばかり。もやしのかさ増し効果で食べ応えもあるので、男性もうれしい内容に仕上がっている

材料(2人分)
もやし 1袋 / ニラ 1/3束 /ニンニク 1かけ / 牛乳 400cc(可能なら豆乳200cc、牛乳200ccに) / 中華だしの素(顆粒状) 小さじ1 / カレー粉 大さじ2 / 塩・胡椒 適量 / 油 適量 / ごはん 適量

つくり方

  1. フライパンに油を入れて熱し、もやしを入れて炒める。しんなりしてきたら5cmほどの長さに切ったニラを入れてサッと炒めたら皿に移す。

  2. フライパンに少量の油を入れてニンニクのみじん切りを炒める。ここに牛乳、中華だしの素を入れ、半分程度の量になるまでに詰める。

  3. 2にカレー粉を入れ、1も加えて軽く混ぜる。塩・胡椒で調味し、ごはんと共に盛ったらたら完成。

「もやしでかさ増し 薄切り豚肉でつくるボリューム満点トンカツ」

炒めたもやしが中に

豚肉の定番料理・トンカツ。しかしトンカツ用の厚切り肉はちょっと高い。そこでもやしが大活躍する。炒めたもやしを薄切りの豚肉で包んで衣をつけ、揚げる。見た目はトンカツ! もやしが入っているので、通常のトンカツよりあっさりといただける。揚げ油は深さ2cmくらい注ぐだけで十分。少ない油でつくるので、油の後処理もカンタンである。

材料(2人分)
もやし 1/2袋 / 豚薄切り肉 6枚 / 塩・胡椒 適量 / 油 適量 / 小麦粉 適量 / 卵 1個 / パン粉 適量

つくり方

  1. もやしは少量の油で炒めておき、塩・胡椒で下味を付ける。水分が飛ぶまでしっかりと炒めたら冷ましておく。ここで水分が多く残っていると、揚げるときに油はねしてしまう。

  2. 豚薄切り肉は少し重ねながら2枚広げ、塩・胡椒で下味を付ける。ここに1をのせて広げた豚薄切り肉1枚をかぶせ、下側とかぶせた豚肉がくっつくように少し指で押さえながら成形していく。中のもやしを包むようなイメージで。

  3. 2に小麦粉、溶き卵、パン粉で衣をつけ、やや多めの油で揚げ焼きにする。

「もやしと豆腐でつくる変わり春巻き」

最後は春巻き。春巻きの具材といえば、豚肉や椎茸、竹の子などが定番だ。しかし今回は"安く上げる"というのが最重要ミッション。もやしと木綿豆腐、卵を具材とした。春巻きの具材は水気が多いとあげる際に油はねしたり、皮が破れたりしてしまう。そこで活躍するのが「麩(ふ)」。そう、おすましなどに浮いているアレだ。これを手で潰して入れると余計な水分を吸収してくれる。実際に食べると、麩が入っていることなんてわからないくらい。カラリと揚がり、食べ応えも十分。

材料(10個分)
木綿豆腐 1/2丁 / もやし 1袋 / 卵 1個 / 麩 5個 / 春巻きの皮 10枚 / オイスターソース 大さじ1 / 塩・胡椒 適量 / 油 適量 / 酢 適量 / 醤油 適量

つくり方

  1. フライパンに少量の油を入れ、木綿豆腐を崩さずに塊のまま焼く。両面をこんがりと焼いたらフライ返しでザクザクと刻んでいき、もやしと一緒に炒める。

  2. 1に溶き卵を加えて混ぜ合わせ、オイスターソース、塩・胡椒で味付けする。火を止め、握りつぶして粉状にした麩を加え、混ぜ合わせる。

  3. 春巻きの皮で冷ました2を包み、やや多めの油で揚げ焼きにする。いただく際は、味が足りなければ酢醤油で。

いかがであろうか、このバリエーション豊かなもやし料理。炒め物だけがもやし料理ではないのだ。しかもパッと見、節約料理とは感じないのではないだろうか。「安リッチ」。例え節約食材を使っていても、食べたときに心が豊かになるような料理づくりを心がけたいものだ。