Sony Ericssonは6月16日、シンガポールで新製品発表会を行った。マルチメディアスマートフォン「XPERIA」の最新モデルやフルタッチのウォークマンケータイ「Yendo」、そしてシンプルな3G端末「Cedar」の3機種を発表。今年第3四半期に発売する。
XPERIAを小型化、UXP採用の「Xperia X8」
「Xperia X8」はAndroid OS 1.6を搭載したスマートフォン。同社のフラッグシップモデル「X10」と、小型端末「X10 mini」の中間程度のサイズとなっている。UI/プラットフォームはX10 miniと同じく同社開発のUXPを採用し、画面の4隅にアプリケーションへのショートカットボタンを配置。またソーシャルネットワークのタイムラインをリアルタイム表示できるTimescapeを搭載している。
寸法・重量は99×54×15mm・104g。ディスプレイは3インチ、320×480ピクセルのハーフVGA。対応する通信方式はHSPA/GSMで、このうち3Gは「900/2100MHz版」及び「800/850/1900/2100MHz版」の2モデルが用意される。ドコモのFOMAプラスエリアである800MHzに対応することで日本での発売も考えられるが、説明員によると「各国での販売先は現時点では未定」とのことだった。
ウォークマン携帯にもUXQを搭載
「Yendo」はウォークマン機能を搭載した小型のフルタッチ端末。X10 minとほぼ同じ93.5×52×15.5mm・81gの小さいボディーに2.6インチのQVGAディスプレイを搭載する。OSは同社独自でX8やX10 miniと同じUXQ UIを搭載することで同等の操作性を提供している。通信方式はGSM/EDGEに対応。
またストレート形状のシンプルな3G端末「Cedar」は本体背面に曲線のデザインを取り入れたスタイリッシュなモデル。待ち受け画面にはSNSサービスのタイムラインを表示できるウィジェットを搭載。またPCとの接続しHSDPAモデムとしての動作も可能である。
「XPERIA」はエンターテイメントスマートフォンのブランドに
発表会では同社の本社副社長兼APAC地域トップの石塚宏一氏が端末戦略を説明。昨年は製品展開をスマートフォン中心に転換し大きな成功を収めたとのこと。今後はX8の発売やAndroid OSのアップデートなどが予定されており、「Xperiaをコミュニケーションエンターテイメントブランドとして育てていきたい」と豊富を語った。