トレイダーズホールディングスと同社子会社のトレイダーズ証券は15日、同日開催の取締役会において、効力発生日を2010年7月20日として、EMCOM証券の外国為替証拠金取引(FX)事業と有価証券関連事業の権利義務を、吸収分割によりトレイダーズ証券が承継することを決議したと発表した。
外国為替取引事業においては、顧客から預託を請けた金銭の区分管理方法の金銭信託への一本化、ロスカット取引管理の徹底、個人顧客を相手方とする高レバレッジ取引に対する規制強化などを内容とする、金融商品取引業等に関する内閣府令の一部改正が、2010年2月1日から段階的に施行されている。
トレイダーズホールディングスは、このような規制強化の流れによって、同業者間の淘汰など新たな業界再編への動きが予想されることを踏まえ、「その受け皿となるべく、経営態勢の強化はもちろんのこと、システム機能においても、同じプラットフォームで相対取引、取引所取引やCFDが可能となるようなシステム環境を実現すべく、基盤作りを行っている」。
同社では、「トレイダーズ証券が、EMCOM証券が営む外国為替証拠金取引事業を吸収分割により承継することで、相対の外国為替証拠金取引事業の営業基盤増強、取引量の拡大を実現することができる」としている。
さらに、「規模だけではなく収益面でもスケールメリットを享受すべく、今後、『TRADERS FX』『みんなのFX』の効率的な運営について検討を進めていく」(トレイダーズホールディングス)。