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海外時間では、ロンドンFIXもありユーロは堅調に推移し、欧州株式市場も上昇ムードだったが、欧州市場クローズ後、ムーディーズがギリシャの格付けを4段階引き下げて、ジャンク級にしたことで、NY株式市場は反落。ただ、S&Pがすでに引き下げていたことから、ショックは軽微。その後は、ユーロ自体は回復するも、株式市場はBPが足を引っ張る格好で石油・素材関連の下げでマイナスで終了。

ユーロ円チャート

為替市場は、市場参加者の視線が観戦モードになっているためか、レンジ内での動きになっているが、ユーロクロスでは動きがかなり活発で、昨日のBOE政策委員のコメントや先週のSNBの動きなど、EURGBP/EURCHFがユーロの動きを双方から抑制している展開。ただ、英経済紙において中国がギリシャに対してかなりの金額で投資を考慮しているという内容から、市場のユーロショートの買い戻し興味が下値である模様。

ギリシャ債のジャンク級への引き下げに対してリスク回避的には織り込みつつあったものの、様々なポートフォリオの見直しで新たな動きが出てくるかどうかが気になるところ。 そして、ドル円は、クロス円でサポートされているものの、本邦実需筋の売りが上値で散見されているほか、ユーロの対ドルの回復に伴うドル売りの展開で、こちらもサンドウィッチ状態。 

また、今朝発表されたRBAの議事録については、市場関係者の期待よりは慎重なスタンスを公表したことで、年内の利上げ期待もやや後退し、売り先行の地合い。市場の期待感が交錯している中で、今夕以降のイベントで方向性が出てくるまではもみ合い状態が継続しそう。

株式市場においては、今晩のオバマ米大統領の演説内容次第では、エネルギー関連銘柄にさらに動きを促す可能性があるものの、真夜中の発表のため、欧州時間においても様子見の展開が継続する? アジア時間においてはすでにFTSE指数は低下傾向にあり、他の欧州の指数も上値が重たい展開。ロングであれば、一旦は利益確定の動きが出てきそうな地合い。 方向性を無理に決めておかない方が無難か。

本日の予定

・日銀金融政策決定会合

・10:30(豪)RBA議事録 公表

・14:00 (日)6月 日銀金融経済月報

・15:30 (日)白川日銀総裁 会見 

・17:30 (英)5月消費者物価指数

・18:00 (ユーロ圏)6月独ZEW景気期待指数

・18:00 (ユーロ圏)4月貿易収支

・19:15 (香港)ブラード・セントルイス地区連銀総裁 講演

・21:30 (米)5月輸出入物価

・21:30 (米)6月NY州製造業業況指数

・22:00 (米)4月対米証券投資

・23:00 (米)6月NAHB住宅建設業者指数

・0:00 (米)オバマ大統領 BP問題で国民向け演説

・N/A (欧)欧州議会本会議