ニコンは14日、ロシア連邦宇宙局が国際宇宙ステーション(ISS)の運営を委託している、S.P.コロレフ ロケット アンド スペース コーポレーション「エネルギア」から、宇宙での記録撮影用に、デジタル一眼レフカメラ「D3S」1台と「D3X」2台、「AF-S NIKKOR 400mm f/2.8G ED VR」などの交換レンズ、ソフトウェア、アクセサリー類を受注したと発表した。
今回受注した機材は、2010年6月16日にバイコヌール宇宙センターからISSに向けて打ち上げられる「ソユーズ TMA-19」に搭載される予定。同社では、「今回採用された製品は、特別に改良が加えられることがなく市販製品と同等であることから、『D3S』、『D3X』、NIKKORレンズの信頼性の高さが実証されたともいえる」としている。
また、エネルギアのISSプログラム統括ディレクターであるニコライ・チェールレンヤク氏は今回の発注について、「ニコンの映像機材がロシアの宇宙計画とともに歩んできた歴史は長く、初めて軌道上での撮影研究が行われた際に、精密で信頼できるニコンのフィルムカメラとNIKKORレンズが宇宙に送り込まれた。これらの機材は、宇宙ステーション『ミール』でも使われ、それ以来ニコンの先端技術を搭載した新製品がたびたび宇宙に送り届けられている。最新のニコンデジタルカメラ『D3S』や『D3X』を導入することにより、宇宙における撮影は今まで不可能とされていた新たな領域にまで達することができるだろう」とコメントしている。
今回受注した主なニコン製品
D3S
D3X
AF-S NIKKOR 400mm f/2.8G ED VR
AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR
スピードライト SB-900
AF-S TELECONVERTER TC-20E III
AF-S TELECONVERTER TC-17E II
AF-S TELECONVERTER TC-14E II
Capture NX 2(ソフトウェア)
Camera Control Pro 2(ソフトウェア)
現在ISSロシア区画に常備されている主なニコン製品
D2X
D200
D3X
各種NIKKORレンズ