千葉県幕張メッセで開催されている「Interop Tokyo 2010」。クラウドコンピューティングやネットワークセキュリティ、スマートグリッドなどに関連した情報通信関連製品の展示や講演などが行われている。NECのブースでは、Android 2.1を搭載したタブレット型の端末「クラウドコミュニケーター LifeTouch」の参考出展を行っていた。
同端末は、抵抗膜タッチパネル対応の7型ワイドTFT液晶を搭載したクラウド端末。無線LAN(IEEE802.11b/11g準拠)、Bluetooth 2.1+EDRを搭載し、ユーザーカスタマイズにより3G通信機能、赤外線通信にも対応する。サイズは約219×119×13.9mm、重さは約400g。前面と背面に3Mのオートフォーカスカメラを備え、GPS、加速度センサーなどにも対応。バッテリー駆動時間は約8時間、SDHCカードスロットを搭載する。注文により、ボタンのデザインの変更、アプリの開発などにも応じるとしている。
「BtoBtoCサービスを想定しており、企業の顧客向けサービスと一緒に、一般ユーザーに提供することになる」(説明員)という。具体的には、電子書籍のコンテンツを持っている企業、ホームサービスを提供している企業、健康医療器具メーカー、教育関係機関などとの提携を考えており、ビジネスプランに合わせたアプリの開発も受け持つ(アプリの具体例としては、電子書籍・新聞サービス、ホームセキュリティ関係、ライフログ/見守り、電子ショップ・チラシ配信、動画配信、コンテンツ販売など)。10月以降、サービスを載せてエンドユーザーに提供できる見込みだ。
このほか、今年1月にオープンしたNECビッグローブによる「andronavi(アンドロナビ)」の紹介も行われていた。同サイトは、Android端末向けアプリのコンテンツマーケット。
GoogleのAndroidマーケットに存在するアプリは現在、5万以上と言われている。andronaviでは、掲載アプリ数を年内に1万アプリまで増加させる予定だという。本家のAndroidマーケットが対応していないPCサイトからのアプリ検索も可能なほか、ランキング表示などにも対応。ユーザーに使いやすいマーケットを目指している。