富士通は、個人向けパソコンの2010年夏モデルとして、3D立体視対応モデル「FMV-ESPRIMO FH550/3AM」」をはじめとする、FMVシリーズ8機種21モデルを発表した。6月17日から出荷される。
また、富士通では今回の製品から 国内向けデスクトップパソコンのブランドであるDESKPOWERを、世界ブランドである「ESPRIMO」へと一本化。ノートPCのBIBLO、LOOXも同様に、「LIFEBOOK」にブランドを統合する。
富士通 執行役員副社長の佐相秀幸氏は、「富士通は、富士通シーメンス・コンピューターズの統合による開発、SCM、サポートの一本化、わくわく感のある骨太特長の創出による差異化の追求、ヒューマンセントリック、日本でのモノづくりによるMADE IN JAPANという4つが特徴。引き続き、信頼性と高品質を追求していく」とコメント。
富士通 執行役員常務の大谷信雄氏は、「ライフパートナーとして24時間、お客様の近くで活躍できる製品づくりを目指している。これまでは地域最適化で展開してきたが、今後は、グローバル共通仕様の上で、地域ごとの仕様を乗せていくことになる」と今後の方向性を示した。
LIFEBOOKには、お客様のライフパートナーとして、個人から企業のお客様すべての生活を傍らで支えるという意図を込めているほか、ESPRIMOは、機知に富んだ意味を持つ「ESPRIT」、表現するという意味をもたせた「EXPRESS」、最高の意味を持つPRIMEをかけあわせた造語だという。
また、富士通 執行役員 パーソナルビジネス本部長の齋藤邦彰氏は、「欧米で強いブランド力があり、そのブランドがFMVに加わる」としたほか、「FMVのコンセプトとして、1人1人がやりたいこと、望むこと、想像したことを、デキルことに変えることを掲げた。新たなキャッチフレーズは、『デキルが、ココに』とし、ココはFMVのことを指す」などとした。
さらに齋藤氏は、今回の製品では、「3D体験」、「デジタル放送」、「らくらく操作」、「快適PCライフ」の4つのデキルをアピールした。
3D体験においては、3D立体視対応モデル「ESPRIMO FH550/3AM」のディスプレイ上部に3D画像を撮影するための3D-Webカメラを配置。「みる、変える、作る」という観点からの提案を行っているのが特徴。
Blu-ray 3Dの再生に対応し、自宅でBlu-rayによる3Dを楽しめる「みる」、2D映像をリアルタイムで3D映像に変換して再生する「変える」、3D-WEBカメラによって、3D映像を撮影して、オリジナルの3D写真や、3Dムービーを楽しむことができる「作る」の3つの「デキル」を、「トリプル3D」と表現して訴求する。3D表示には円偏光方式を採用。
デジタル放送では、「画質面では評価が高いが、録画機能で満足度が低い」というユーザーの声に応え、長時間10倍ダブル録画やUSBを通じたハードディスクの増設などによって、これを解決したという。
らくらく操作では、離れた場所からも手をかざして操作ができる「ジェスチャーコントロール機能」、快適PCライフでは、デスクトップPC、ノートPC、モバイルPCというフルラインナップによってやりたいことを実現することができるとした。
3Dパソコン以外では、デスクトップPCでは、旧CEシリーズが名称を変更したDHシリーズを発売。A4ノートPCでは、旧NWシリーズから名称変更したNHシリーズ、NFシリーズから名称変更したAHシリーズ、Sシリーズから名称変更したLHシリーズを投入。モバイルでは旧MGシリーズのSHシリーズ、RおよびCシリーズのPHシリーズ、MシリーズのMHシリーズを発売する。なお、全機種でMicrosoft Office 2010を搭載している。
また、新CMキャラクターとして、柴咲コウさん、唐沢寿明さんを起用。会見場には柴咲コウさんが登場。富士通のコーポレートカラーである赤が好きという、柴咲さん自らが出演したFMVの3Dプロモーション映像をみて「わっ」と声をあげ、「飛行機や花びらが飛び出してすごい臨場感がある。2Dの映像も3Dに変換して見ることできるのもすごい」とコメントした。この映像は店頭などで体験できるようにする。また、ビデオメッセージを寄せた唐沢寿明さんは、「1人1人のやりたいことをできるようにするのがFMV。デキル男ぶりを存分に発揮したい」とした。