Thermaltakeのブースで展示されていた注目の新製品をご紹介しよう。

PCケース

PCケースで面白かったのは、HDDクレードルを用意したモデルだ。センチュリーの「裸族のお立ち台」でヒットした機能であるが、最初からPCに搭載されて一体化していれば、良く安定してより便利だろう。HDDクレードルは、3.5インチ/2.5インチ両対応。インタフェースはPC内部なのでSATAになっている。

「V6 BlacX Edition」は、ケース上面にHDDクレードルを1つ備えたミドルタワーケース。「V5」の後継モデルであり、基本スペックは踏襲するが、V5にあった大型ハンドルは排除されており、代わりにHDDクレードルが搭載された。価格は12,000円前後になる見込み。

ミドルタワーケースの「V6 BlacX Edition」

なんとここにHDDクレードル。HDDが倒れる心配もなくて安心だ

ミドルタワーケースの上位モデル「V9 BlacX Edition」にはさらに、2個のHDDクレードルが搭載されており、HDD交換を頻繁にするユーザーには便利だ。また新機能として、上面にUSB 3.0コネクタも1つ用意している。こちらの価格は16,000円前後となる見込みだ。

「V9 BlacX Edition」。トップに23cmの大型ファンを備える

こちらにはHDDクレードルが2つ搭載。右側のUSBポートは3.0対応

ちなみに「BlacX」というのは、同社が発売している外付けHDDクレードルの製品名。この機能を統合したということで、これらは"BlacX Edition"と名付けられている。

「Armor」シリーズでは、「A60」が新モデル。こちらにはサイドパネルにHDDベイが用意されており、同様に簡単なHDD交換が可能となっている。想定価格は14,000円前後。

こちらも黒が基調のミドルタワーケース「Armor A60」

このモデルではサイド側にHDDベイが1つ用意されている

一方、「Armor A30」はマイクロATX用のキューブ型ケースとなる。マザーボードを水平に設置するタイプの製品だが、特徴と言えるのは内部レイアウト。長い拡張カードでも干渉しないようシャドウベイなどが配置されており、ハイエンドのグラフィックスカードも利用可能だ。最長344mmまで対応するとのことで、Radeon HD 5970を入れてもまだ余裕があるほど。

キューブ型の「Armor A30」。価格・発売時期はともに未定

トップには大きな23cmファンを搭載している

CPUクーラー

静音性を追求したCPUクーラーが「Jing(静)」。ブレードの肉厚やフレーム形状などを最適化した冷却ファンを搭載したもので、冷却性能は維持しつつ、静音性を向上させた。ヒートパイプは5本。回転数は800~1,300rpm、ノイズレベルは16dBAという静音ファンを両サイドに搭載する。7~8月の発売を予定しており、価格は6,000円前後の見込み。

静音CPUクーラー「Jing(静)」。緑と白のカラーリングがやわらかな印象

樹脂フレームも断面が単純な四角ではない。こういった工夫でノイズを低減

取り付け方向が決まっているので、吸気用と排気用でファンが違う

付属品はこのようなケースに入って同梱される