オリンパスは8日、2009年7月に販売開始したデジタルコンパクトカメラ「μTOUGH-6010(ミュータフ6010)」の一部に、コンピューターウイルスが混入していることが判明したと発表した。

防水・耐衝撃性能を備える「μTOUGH-6010」

同社では、「製造管理上の不備により、カメラにコンピューターウイルスが混入」したとしており、「ウイルスが混入したカメラをUSB端子経由でパソコンに接続するとパソコンにウイルスが感染する可能性があります。なお、ウイルス感染によるデータ消失や改ざん、パソコンのシステム障害等の重大な影響は当社には報告されておりません。また、Mac系、Linux系のOSへの感染も報告されていません」と説明している。

混入したウイルスの検出時に表示される名称はウイルス対応ソフトごとに異なり、トレンドマイクロでは「WORM_AUTORUN.KFJ」、シマンテックでは「Trojan.Gen」、マカフィーでは「Generic!atr」となる。

なお、今回対象となる製品は、出荷されたμTOUGH-6010の内、1,709台。同社公式サイト内「シリアルナンバー検索ページ」に、シリアルナンバーを入力すると、対象製品である場合は「お客様のμTOUGH-6010は、対象品です。」と表示されるという。

シリアルナンバーが該当した場合は、カメラ、パソコンそれぞれのウイルス駆除を行う必要がある。駆除方法の詳細はこちら。同社では、デジタルカメラ特別対応窓口の設置、専用駆除ツールの提供なども行い、「今後このようなことのないように、一層努力し品質管理に万全を期して参る所存でございますので、何卒ご理解とご協力をたまわりますようお願い申し上げます」としている。