トークセッションを行う法林氏、村元氏、湯野氏(右から)

6月6日、東京・原宿のKDDIデザイニングスタジオにおいて、スマートフォンに関するトークイベント「IS FORUM」が開催された。第1回目となる今回は、「ニッポンのスマートフォン」と題し、日本と海外におけるケータイ文化の違いや、日本のユーザーがスマートフォンに求める機能などについて、トークセッションが行われた。

トークセッションの出席者は、ライターの法林岳之氏、村元正剛氏、ケータイWatch編集長の湯野康隆氏。さらにKDDIの上月勝博氏が出席し、司会進行を篠崎ゆき氏が務めた。

当日は、6月発売でAndroid搭載のau端末「IS01」が配布され、参加者は実際にスマートフォンに触れながらトークに耳を傾けた。また、Twitterにはハッシュタグ「#is_forum」が設けられ、参加者の感想や質問などの投稿を受け付けた。

トークセッションでは、スマートフォンとは「PCに近いケータイ」(村元氏)であり、「海外の(ものという)イメージが強い」(法林氏)という意見が出た。これに対し湯野氏は、日本では、電車の中でも片手で使えるように、コンパクトにケータイが進化したが、海外では小さくする必要がなく、両手でも使えるスマートフォンが登場したと補足した。

また、村元氏は日本ではケータイでEメールがすぐ利用できるが、海外では電話番号によるショートメールが中心であり、Eメールの利用には細かな設定が必要であることを挙げ、日本と海外のケータイ事情の違いについて述べた。これには上月氏が「日本のユーザーには、(サービスを利用してもらうために)ひと押しが必要」と解説した。

トークセッション中には、事前に行われたアンケートの集計結果を紹介。スマートフォンに欲しい機能として、おサイフケータイ、防水、ワンセグなどが上位にランクインした。これを踏まえ、法林氏は「日本のケータイの良さを引き継いだ、いいとこ取りができるスマートフォンを期待したい」と述べた。

実際にIS01を操作した参加者からは「片手で操作するのは厳しい」という感想もあり、膝の上に置いて操作する人が多く見られた。IS01の説明として上月氏は、外出先で手軽にWebブラウジングができる点や、タッチパネル、トラックボール、フルキーボードが利用でき、様々な使い方ができることを強調した。また、村元氏は、ブラウジングが快適なことや、ウィジェットを使ってすぐに写真や文章を投稿できるのが"オススメポイント"であるとし、「フルキーボードのスマートフォンの需要は結構あるのではないか」と述べた。

なお「IS FORUM」は、今後も6月の毎週末に開催される予定で、学生や女性、スマートフォンファンを対象としたプログラムとなっている。