Red Hatの支援を受け、半年に一度のリリースを行っているFedora。開発コード"Goddard"の名を与えられた13代目Fedoraが今年の5月25日(米国時間)に公開された。Fedoraは著名なLinuxディストリビューションのひとつであり、日本でもポピュラーな部類のOSに入る。

今回リリースされたFedora 13ではどうやらデスクトップ環境に注力して開発されたようで、新しいアプリケーションの導入も試みられているようだ。本稿ではこの新しいデスクトップ環境を中心にレポートしてみたい。

本レポートでは、Fedoraを紹介するにあたってFedoraの標準配布物であるGNOME版を使用している。FedoraプロジェクトではほかにもFedora Spinsという利用目的に合わせた特別仕様のFedoraも公開している。これらはGNOME版Fedoraとは異なっており、こちらを試す方にはあまり有益な情報にはならないかもしれないことをご了承願いたい。

インストーラとデスクトップ画面

インストーラに関しては前回リリースに比べ、「エンタープライズ向けの環境にインストールするか」という選択肢が表示されるようになり、ハードディスクの選択やパーティション設定画面に変更および改良が加えられた。

この"特殊化したストレージデバイス"部分はFedora 13の新機能のひとつで、SANデバイスやDASDデバイスにインストールすることが可能となった。また、インストールさせたいストレージデバイスの選択が直感的にわかりやすくなった。インストールは引き続き数ステップで完了でき、再起動後、ユーザや時刻の登録を終えることでFedoraらしい青を基調とした背景やテーマが目の前に広がる。

インストール先のデバイスを選択。通常のHDDインストールなどであれば"基本ストレージデバイス"を選ぶ。SANデバイスなどへインストールする場合は"特殊化したストレージデバイス"を選択する

"基本ストレージデバイス"を選ぶと接続されているディスクが表示される。問題なければこのままで

インストール領域のパーティション設定を行う。わかりやすい

おなじみの美しいブルーの画面が表示されればインストールは成功!