6月7日(米国時間)に米サンフランシスコで米Appleの開発者カンファレンス「Worldwide Developers Conference (WWDC) 2010」が開幕する。
開幕直前のWWDC会場では毎回、会場内の垂れ幕や横断幕に書かれたキャッチコピーが話題になる。2004年のWWDCでMac OS X "Tiger"を初公開した際、Appleは「レッドモンド(Microsoftの本社所在地)、コピー機をスタートさせろ」という挑戦的なメッセージを基調講演会場前に掲げた。Mac OS X Snow LeopardとiPhone OS 3.0の詳細を説明した昨年のWWDCの横断幕は「1年後。はるか先を行く」だった。
今年のキャッチコピーはというと、WWDC会場1階の垂れ幕にはいずれも「The center of the app universe. (アプリの世界の中心)」と書かれている。さらに「4 Billion Apps Downloaded (アプリの40億ダウンロード達成)」「200,000 Apps on the App Store (App Storeに200,000アプリ)」など、iPhone OSアプリの広がりをアピールする文章が並ぶ。
今年はApple Design AwardsがiPhone OSアプリに限られるなど、WWDC 2010開催発表後からiPhone OSに重点を置いたプログラムが話題になっていた。ネット上の予想などでは、次期Mac OS Xに関する情報、WebブラウザSafariのメジャーバージョンアップ、Mac ProやMacBook Airの新モデルなどMac関連の発表を期待する声があるものの、開幕前日の会場1階はiPhone OS一色である。
WWDC会場では、現地時間の7日午前10時(日本時間: 8日午前2時)からSteve Jobs氏によるオープニング基調講演が行われる。