映画『告白』(湊かなえ原作、中島哲也監督)が5日に公開初日を迎え、東京・有楽町で行われた初日舞台挨拶に主演の松たか子、岡田将生、木村佳乃らが登壇した。

『告白』初日舞台挨拶に登壇した(写真左から)岡田将生、松たか子、木村佳乃

娘を教え子に殺された中学校教師・森口悠子(松)の告白から物語が始まり、彼女が加害者の教え子に復讐するというショッキングな内容で話題の同作。すでに海外でも評価されており、世界配給も決定したほか、ハリウッドからリメイクのオファーも来ているという。 これを受けて、舞台挨拶では中島監督から松、岡田、木村のそれぞれの役を演じてほしい海外スターが発表されることに。森口役にニコール・キッドマンを選んだ監督が、「松さんは"日本のニコール・キッドマン"と呼ばれているじゃないですか」と理由を説明すると、すかさず松から「誰にも呼ばれてないですよ! 初めて聞いたし、何で(監督が)ここで嘘を言う必要があるのかわからないし(笑)」と猛烈なツッコミが。これには監督も、「お酒を飲みながらいい加減に言ったんですよ。まさかここで発表されるとは」と平謝り。

岡田が演じた熱血"KY"教師・ウェルテル役にはダニエル・ラドクリフを選んでいたが、「ハリー・ポッター役の彼は、もう学生役はきつそう」と理由が発表されると会場は大爆笑。また、木村演じる過保護すぎる母親役にサラ・ジェシカ・パーカーの名が挙がると、「ちょうど『セックス・アンド・ザ・シティ2』も公開ですし(笑)」と監督。木村は「何と言えばいいのか……」と戸惑いつつも、「でもサラ・ジェシカ・パーカーは『フットルース』にも出ていましたよね」と唐突に豆知識を持ち出し、観客の笑いを誘っていた。

バースデーケーキも登場し、木村や岡田から誕生日を祝う花束を受け取った松。思わず感極まる場面も

この日は、6月10日に誕生日を迎える松を祝う演出も行われたが、「今日は皆さんに"衝撃の告白"がありますよね?」とMCに質問されても、当の本人は「ありましたっけ? 髪を切ったとか?」とまったく気づかず、「お忘れではないですか? 来週……」と言われてようやく理解し、驚きの表情を見せる一幕も。「びっくりしました。『松たか子なんてどうでもいい』と思っている人まで一緒にお祝いしていただいて、恐縮しています」と自虐的なコメントで笑わせるも、観客や出演者たちからの温かい祝福に感動した様子。「この映画は完成するまで本当に大変でした。でもこうして初日を迎えられてよかったし、(観客の)皆さんの思いも伝わってきて、幸せです」と、目に涙を溜めながら感謝の言葉を述べていた。

映画『告白』は全国東宝系にて公開中。

舞台挨拶の最後は、松の表情が印象的なセリフ「どっかーん!」を観客とともに叫び、映画のヒットを祈願した