OCZ Technologyは、COMPUTEX会場に隣接するGrand Hyatt Taipeiにプライベートルームを設けている。OCZといえばメモリであるが、最近ではSSDの分野でも存在感が増している同社。ここでも、注目の新製品が並んでいた。
1.8インチSSDの新モデルは、SATAインタフェースの「Vertex 2」と「Onyx」。このうち上位モデルとなるのはVertex 2で、SandForce製のコントローラを搭載、リード時285MB/s(最大、以下全て)、ライト時275MB/sという高速データ転送を実現した。容量は240GBまで。一方、Onyxはメインストリーム向けとなるもので、スピードはリード時145MB/s、ライト時120MB/s。
「Enyo」は、USB 3.0の外付けSSDとなる。薄型のスタイリッシュなモデルで、転送速度はリード時260MB/s、ライト時200MB/s。容量は64GB~256GBをラインナップする。
そして注目はPCI Expressインタフェースの新モデル「RevoDrive」。PCの拡張カードとして利用するもので、これは昨年発売された「Z-Drive」と同じであるが、Z-Driveは非常に高価(10万円以上)であったために、一般には手が出しづらかった。
RevoDriveは、その廉価版として開発されたもので、Z-Driveに比べると容量は小さく、転送速度も抑え気味だが、「120GBで350ドルくらい」(ブース説明員)という低価格化を実現した。廉価版といっても、コントローラはSandForce製(2個でRAID構成になっている)で、転送速度はリード時540MB/s、ライト時530MB/sと高速だ。
1カ月以内に出荷を開始する予定とのこと。基板上にはコネクタがあり、カードを増設することで容量を増やすことも可能になるそうだ。
もう1つ注目なのは、同社が独自に開発したという高速インタフェース「HSDL」(High Speed Data Link)について。対応するSSDとI/Oカードを年末~来年頭に発売する計画ということで、ブースにはプロトタイプが展示されていた。データ転送速度は、リード時930MB/s、ライト時790MB/sとされており、I/Oカードは1ポート用と4ポート用のものが用意される模様だ。