パナソニックは2日、同社のノートPCブランド「Let'snote」に、12.1型のコンパーチブルタブレットPC「C1シリーズ」を追加し、都内で記者発表を開催した。
パナソニック AVCネットワークス社 システム事業グループ ITプロダクツビジネスユニット ビジネスユニット長 奥田茂雄氏は、C1シリーズ開発の背景を、「我々は、パソコンを外に持ち出すことによってお客様の業務効率向上に貢献したいと思っている。市場では、タッチインタフェースを標準装備するWindows 7の普及、コンシューマ市場でのタッチインタフェースを搭載したモバイル機器の普及により、今後さまざな場面でタッチインタフェースが利用されると考えている。我々は、タッチインタフェースを搭載することによって、ビジネスモバイルの市場を広げたいと考えている」と説明した。
奥田氏は、これまでのコンパーチブルタブレットPCの課題として、「重さ」「駆動時間の短さ」「ヒンジの弱さ」を挙げ、今回の製品では、これらの課題がパナソニックが得意とする技術である「軽量・長時間駆動」「頑丈(タフ)」で解決されているとした。
「重さ」の問題では、0.5mmの電磁誘導式ペンセンサー、0.21mmのLCD、0.7mmのタッチセンサーという薄板ガラスLCD・タッチセンサーの採用のほか、マグネシウム合金の天板や薄型キーボードの搭載により解決。これにより、12.1型液晶以上搭載コンバーチブルPCにおいて、世界最軽量(2010年6月2日現在、同社調べ)の重量1,460gを実現した。
「駆動時間の短さ」では、高容量、かつ2つ同時搭載することが可能なホットスワップ対応バッテリで解決している。バッテリ駆動は最大13時間で、高速充電にも対応しており、1時間の充電で約5.5時間の駆動(2バッテリ時)を実現している。
また、「ヒンジの弱さ」は、開閉ヒンジと回転ヒンジを3つに分離した同社独自のトリプルヒンジ構造により、頑丈さと耐久性を高めている。
同社ではおもな市場として、製薬業界の営業マン向のプレゼン用、ヘルスケア分野の電子カルテを利用した訪問看護、保険外交員のプレゼン用、小売り業界の在庫管理や受発注業務などを想定しているという。