NTTドコモは3日、イタリアのファッションブランド「EMILIO PUCCI(エミリオ・プッチ)」のファッションショーと連動したイベントを恵比寿ガーデンプレイスにて開催した。ショーの後にはプレゼンテーションが行われ、4日に発売される「docomo STYLE series SH-08B」(シャープ製)が来場者にお披露目された。
SH-08Bは、EMILIO PUCCIとコラボレートした携帯電話。ボディやパッケージのデザインには同ブランドの世界観が表現されており、内蔵コンテンツのビジュアルアートはフィレンツェ出身のアーティスト、フェリーチェ・リモザーニ氏が手がけた。
イベントはファションショーで始まった。数百人のキャパシティがある恵比寿ガーデンホールは、招待客で埋め尽くされていた。
ショーの後、NTTドコモの執行役員 プロダクト部長の永田清人氏より挨拶があった。今回、同社ではトレンドやファッションに敏感な女性に合ったデザインのケータイを、という方針からエミリオ・プッチとのコラボが実現したという。3万台限定モデルのMoonlight Silverを筆頭に予約申し込み台数は順調に増えているとのことで、「是非、ドコモショップで手にとってみてください」とアピールしていた。
続いて挨拶をしたシャープの執行役員 通信システム事業本部長の大畠昌巳氏は、製作過程の裏話を披露。理想の色調を実現するために、エミリオ・プッチ社から実際の布地を送ってもらい何度も試作品を作ったことや、ビバラ柄と重なり見えにくかったサブディスプレイを、半透明に仕上げることで解決した秘話などを明かした。
今回のイベントにはラウドミア・プッチ氏とリモザーニ氏も招かれた。ラウドミア氏は創始者エミリオの娘で、現在ブランドのイメージディレクターを担当している。スピーチでラウドミア氏は、携帯電話とのコラボレーションが自身の夢だったこと、そして、EMILIO PUCCIのカラーを大事にしつつ、ユーザーに驚きを与えるものを創るにはどうしたら良いか悩んだことを述べた。その結果、SH-08Bはリモザーニ氏の天性とドコモとシャープの技術が融合した作品になった。「このケータイユーザーに、イタリアから贈るハピネスを感じてもらえたら」と笑顔で結んだ。
リモザーニ氏はマルチメディア・アーティストとして活躍しており、過去にもエミリオ・プッチとコラボした経験がある。同氏は、今回の作品のコンセプトについて「クリック、ブリック」であると述べた。クリックは一瞬の作業、ブリックは目で感じること。「みなさんの幸せな人生にほんの一瞬、多少でも貢献できれば、という想いで内蔵コンテンツのアート表現を手がけた」とのことだった。
ショーが終わると、ロビーにてタッチ&トライコーナーが開設された。招待者は、その独特の世界観をもつケータイを手にとり、操作性を確かめたり、説明員に質問をしたりしていた。
なお同イベントでは、招待者全員に「グランマーブル」のデニッシュパンと、「テラクオーレ」のハンドクリーム・リップクリームがプレゼントとして提供された。また、同会場では20時半からアフターパーティが開かれ、招待客はめいめい、恵比寿の夜を満喫していた。