フリービットは2日、iPhoneなどをファイル/Webサーバ化するアプリケーション「ServersMan」のiPad対応版『ServersMan HD』を発表した。PC/MacとUSB接続することなく、WebブラウザなどからiPadに各種ファイルを転送できるようになる。
ServersManは、iPhoneやデジタル家電をファイル/Webサーバなどに転用可能にするソフトウェア。これまでにiPhone/ iPod touch/ Windows Mobile/ Android/ デジタル家電/ ネットワーク接続型大容量記憶装置(CAS)/ 仮想専用サーバ(VPS)をサポートしてきた。
iPad版では「ドキュメントの受け渡しをいかに簡便にするかを考えた」(石田宏樹 同社代表取締役社長CEO)。iPhone版ServersManと比較して転送速度の150%高速化を実現したほか、本体同士を軽くぶつけてデータ交換するiPhoneアプリ「Bump」の機能も搭載した。また、Microsoft Office文書やテキスト文書などのビューア機能を搭載。PDF表示機能が強化され、ページ数の多いPDFでもストレスなく読めるようになったとしている。撮影した写真をその場でiPadに転送してスライドショー形式で表示する機能なども利用できる。
ServersMan HDは現在、App Storeに申請中で、数週間以内に無料で公開する予定となっている。
同社はこのほか、エグゼモードが販売するモバイルスキャナ「ScanBit MFS-60」および同梱ソフト「ServersMan mini」を活用したiPad/電子書籍向けソリューションを発表した。
ServersMan miniのアップデートにより以下の機能が追加される。同スキャナのスキャンデータをコピー不要でiPadのWebブラウザから閲覧できる「本棚タイプ(eBookモード)」が追加されるほか、同データを自動的にServersMan HDへ自動転送する機能も利用可能になる。アップデートは6月中旬ごろに提供される見込み。