女優の中谷美紀が2日、都内のスタジオで、声優を務めたアニメ映画『それいけ! アンパンマン ブラックノーズと魔法の歌』(7月10日公開)の公開アフレコ収録に臨んだ。
『アンパンマン』映画シリーズ22作目の同作は「歌」がテーマ。闇の女王ブラックノーズに「歌やダンスやおいしいパンは間違った幸せ」と教えられて育ったヒナ鳥の化身・カーナ(中谷)が、人々から"楽しい気持ち"を奪うためアンパンマンワールドへ。そこで、アンパンマンたちと触れ合う中で自分の行動に疑問を持ち、「みんなと楽しく歌いたい」と願い始めるというストーリー。
アニメ声優は初挑戦となる中谷は、アニメの世界に触れ「体裁やごまかしのない純粋な気持ちで感動しました」と笑顔で語り、「22年の長い間、夢と希望を与えてきた『アンパンマン』に参加できると聞いて本当にうれしかった。台本をいただく前から『ぜひ、やりたいです』と返事をしました」と振り返った。「最近はヘビーな仕事が続いていたので、自宅に帰ってもグッタリ」というほど、映画やドラマでは難しい役どころをこなしてきただけに、カーナという少女役は「イイものですね。背伸びをする必要がないので、なりふり構わず心のままに演じられます」と、等身大でホッとしたよう。
また、4時間行われた実際の収録では、映像の口の動きとセリフのタイミングが合わず難しさを感じながらも「あっという間でした」とニッコリ。劇中ではアカペラで「アンパンマンのマーチ」を披露しているが、仕事中につい口ずさんでしまうほど自宅でひたすら聞いていたと明かし、「ヘタなりに楽しんで歌いました」と満足した様子で、「劇場に足を運んで誰よりも負けないぐらいおっきな声で歌おうと思っています! 全国の皆さんにも親子で『アンパンマンのマーチ』を合唱してほしいですね」とアピールしていた。
この日、行われた公開収録では、心の迷いをアンパンマンに打ち明けたカーナが、自らの顔をちぎったパンを手渡され「おいしい……」とかみしめるシーンを披露。中谷は「アンパンマンのマーチ」を口ずさんでリラックスしていた |
アニメ映画『それいけ! アンパンマン ブラックノーズと魔法の歌』は、7月10日より銀座テアトルシネマほかで全国公開。