静岡市葵区・東静岡広場にて、7月24日(土)より公開が予定されている「RG(リアルグレード) 1/1ガンダム立像」。一般公開に先駆けて、その建造中の姿が6月2日、報道陣に公開された。
今回、東静岡に登場する「RG 1/1ガンダム立像」は2009年夏、お台場にて約415万人を動員した全高18メートルのガンダム立像をリニューアルしたもの。1980年からバンダイが発売しているガンダムのプラモデル「ガンプラ」の生誕30周年を記念し、ガンプラの生産工場であるバンダイホビーセンターなど、模型メーカーが集まる静岡市で展示されることになった。総製作費は非公表となっている。
今回のリニューアル最大の特徴は、ビームサーベルの装備とディテールアップ。ガンダムの代表的な装備であるビームサーベルを右手に持ち、刃の部分に映像を投影することで、ビームサーベルが伸びたり縮んだりといった演出を行う。また、ビームサーベルの表面にも特殊加工がなされており、日中はビームサーベルが太陽光で輝くように見えるとのこと。そのほか、デカールなどが変更されており、よりリアルなガンダムを目指して細部が仕上げられている。またライティングやミスト噴射、頭部の可動なども、お台場で行われたものをもとにバージョンアップされた演出が行われる。会場では各種オリジナルグッズのほか、今回のガンダム立像を再現したガンプラ「HGガンダム G30th 東静岡仕様(仮称)」も販売される予定。
「模型の世界首都 静岡ホビーフェア」の一環として出展される「RG 1/1ガンダムゾーン」の実施期間は7月24日(土)から2011年1月10日(月・祝)まで。開催時間は7月24日から8月31日までは10時~20時、9月1日から2011年1月10日までは10時~18時となっている。「RG 1/1ガンダムゾーン」の入場は無料。なお、2011年1月の展示終了後の予定は、現状では未定となっている。
今回の取材では全体像こそ未完成なものの、逆に完成後ではなかなか見られない、各パーツの細部などを見ることができたので、その写真を中心に紹介していく。現在の完成度は約60%。6月下旬ごろまで引き続き組み立て工事が行われ、その後、約2週間ほどかけて周辺の整備や、演出に関する調整が行われる見込み。工事の完了は7月中旬ごろを予定している。
取材スタート前もガンダムの建造が進められていた。クレーンを使って右ふくらはぎの内側部分が設置されている |
下半身全体を右斜め前から |
下半身全体を正面から。この日は霞んでいて見えないが、見通しがよければ左後方に富士山が見える角度となっている |
右足部分を前方から |
左足部分を前方から |
左足の足首部分。ご覧のように足は支柱ごと台座に埋められているので、台風や強風に見舞われても安全面に問題はない |
腰の支柱部分を前方から。霧や電飾用のパイプが見て取れる |
ガンダムの右足脇に設置されているパーツ。右手に持つビームサーベルの台座となる |
下半身全体を左側面から |
下半身全体を左斜め後方から |
下半身全体を後方から |
右足のふくらはぎ部分。ちょうどパーツの組み立てが公開直前まで行われていた |
左腕と右腕を前方から |
右腕部分を斜め前方から。右手首から先は今回新たにビームサーベルを持たせるため、全面改修中とのこと |
左肩部分を前方から。「GUNDAM RX-78-2」に加えて、今回の展示に合わせた「GUNPLA30th」というマーキングが見える |
左手部分を前方から |
左手部分を斜め後方から。珍しくカバーに覆われていない手の甲が見える |
腰部分を前方から |
腰部分を斜め前方から |
腰部分を右側面から |
腰部分を右斜め後方から |
腰部分を後方から |
腰部分のマーキング。「CHECK BEFORE AND AFTER FIGHTING」という赤い文字がモビルスーツならでは |
胸部分を正面から |
胸部分を左斜め前方から |
コックピット脇のディテール。「EMS AMURO RAY」とパイロットのアムロの名前もマーキングされているのが心憎い |
胸部分を右側面から。内部が見えるが、コックピット……はさすがに組み込まれてない模様 |
背中部分のランドセル。今回はビームサーベルを1本右手に持っているので、本来両肩にあるビームサーベルは左肩のみ |
背中に設置されているノズルのアップ。中心の青いパーツが発光ギミック用のライト。その周囲を取り囲むパイプはミスト噴射用のもの |
左肩のビームサーベル。一見するとわからないが、先端には避雷針が取り付けられている |
ビームサーベルの握り部分のディテール |
ガンダム建造中といった趣の1コマ。スペースコロニーのサイド7ではない |
現場周辺にはこんな樹脂製のパーツも。おそらく関節部分のカバーではないかと思われる |
動画 | ||
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バンダイ・ガンプラ30周年担当マーケティングリーダーの藤原孝史氏 |
サンライズ・立像制作プロデューサーの堀口滋氏 |
乃村工藝社・立像制作クリエイティブディレクターの川原正毅氏 |
質疑応答は建造中のガンダム立像の前で行われた。これほど迫力と爽快感あふれる質疑応答の場も珍しい |
最寄りのJR東静岡駅から見た別角度のガンダム。偵察中のジオン兵の気分を味わえるが、ザクで突撃してはいけない |
こちらは東静岡駅のほぼ同じ場所から、「第49回静岡ホビーショー」が行われた5月15日に撮影したもの。現在の下半身はまだできておらず、両腕と胸部分のパーツのみが見える |
ガンプラ工場のすぐそばで公開となる1/1ガンダム立像のセカンドシーズン。今回は夏休みから2011年の年始までと長期に渡り、季節も夏、秋、冬と変化するので、お台場で見た人もそうでない人も、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
(C)創通・サンライズ |