三菱電機は5月31日、BDとHDD両方の録画機能を搭載したオールインワン液晶テレビ「BHR400」シリーズを発表した。価格はオープン。
発表会での説明によると、同社の液晶テレビ事業は、昨年度、黒字に転換しており、その要因の一つが昨年10月に発売した世界初のBD/HDD内蔵テレビ「BHR300」シリーズのヒット。BHR400シリーズは、そのBHR300シリーズに続く、BDとHDDを内蔵した液晶テレビの第2弾となるものだ。BHR300で、42V/37V/32V型の3モデルだったラインナップは、パーソナル向きの26V型が追加され、46V/40V/32V/26V型の4モデルとなった。4モデルのうち、46V/40V型の2モデルは、LEDバックライトを採用するフルハイビジョンタイプ。32V/26V型の2モデルは、CCFLを光源とする、ハイビジョンタイプ(1366×768画素)だ。
内蔵HDDの容量は、従来の320GBから500GBにアップ。また、最大5.5倍だった長時間録画は、8倍にまで伸ばされている。デジタルチューナーは、従来と同じく2台搭載しており、1つの番組を視聴中に別の番組を録画したり、あるいは2番組を同時に予約録画することが可能。2番組を同時に録画する場合、長時間モードを使用できるのは片方のみとなるが、自動チャプターなどの機能は、両方の録画に使用できる。BDドライブは、DVDメディアへのAVCRECでの書き込みに対応するほか、AVCHD規格のムービーで撮影した映像の再生にも対応する(AVCHD規格のムービーに関しては、DVDメディアだけでなく、SDメモリーカードやUSB経由で、HDDに保存して再生することも可能)。
また、BHR300では、ディスクトレイがスタンドと本体の間に位置し、その分、画面の位置が高くなっていたが、BHR400では、ディスクトレイの位置をフレーム内に移動。画面の位置も下げられ、一般的な液晶テレビに近いスタイルとなった。
3D対応のレーザーテレビ/液晶テレビを夏以降に投入予定
また、会場では、レーザーテレビと、液晶テレビの3D対応モデルの投入についての発表も行われた。レーザーテレビは夏、液晶テレビは秋口に投入する予定。
レーザーテレビは、レーザー光を光源として使用したDLP方式のプロジェクションテレビ(同社では、2007年より、アメリカで3D対応のプロジェクションテレビを販売しており、今年中に、累計の販売数が100万台を越える見込みだという)。DLP方式による3Dは、DLPチップの高速応答性により、クロストークの発生が少ないという特徴があるとのことで、現在、3Dに対応した映画館も、そのほとんどが、この方式を採用している。さらに、光源にレーザーを使うことで、CCFLやLEDなどを光源とした場合に比べ、より広い範囲の色域を表示可能とのことだ。国内に投入されるモデルは、現在アメリカで販売されている75V型モデル(アメリカでの型番はL75-A91)を、ローカライズしたものとなるようだ。会場には、現在アメリカで販売されているモデルが、参考展示されていた。
液晶モデルに関しては、会場に55V型で240Hz駆動のモデルが参考展示されていたが、実際に国内販売される製品の内容に関しては、まだ明らかにされていない。ただ、今回発表されたBHRR400と同様に、BDとHDDを内蔵したオールインワンタイプとなるとのことだ。
型名 | 画面サイズ | 発売日 | 推定小売価格 |
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LCD-46BHR400 | 46V型 | 7月2日 | 35万円前後 |
LCD-40BHR400 | 40V型 | 7月2日 | 25万円前後 |
LCD-32BHR400 | 32V型 | 7月29日 | 17万円前後 |
LCD-26BHR400 | 26V型 | 7月29日 | 14万円前後 |