"妻"に焦点を当てて、その姿を公表されているデータから読み解く「妻の正体~データ編」。今回は妻の睡眠事情がテーマ。妻たちはなぜエアコンが苦手なのか、夫と同じベッドで寝ないのはなぜなのか? そこには「夫婦間の体感温度差」という難しい問題もあるようで……。

今回紹介するのは、ヒラカワコーポレーションがこのほど発表した「『睡眠』に関する意識調査」の結果。4月21、22の両日、20~40代の既婚女性500人を対象にインターネットで調査した。

睡眠の悩みについては、45%が「ある」と回答。具体的な悩みについては「睡眠の浅さ」(67%)、「睡眠不足」(51%)、「寝付きの悪さ」(44%)を挙げる女性が多かった。そこで「寝付きをよくするために重要なこと」を複数回答で聞いたところ、もっとも多かったのは「部屋の明るさ」(64%)で、「温度調節」(52%)、「寝具」(51%)と続いた。

約半数の既婚女性が重要視する「温度調節」だが、夏場のエアコン使用はどうなのだろうか? 「夏場エアコンを使うことにどの程度抵抗を感じますか」と聞いたところ、7割の既婚女性が「エアコンを使いたくない」と回答。もっとも多かった理由は「体が冷えるから」の74%。「だるくなるから」(59%)、「肌が乾燥するから」(44%)、「体に悪いから」(22%)も多かった。

とはいえ、エアコンと"縁"を切るのはそうそう容易ではないようだ。「夏場、エアコンをつけたままで寝ることはありますか」という質問に「ある」と回答した人は85%も。理由は「(自分自身が)暑いから」もあったが、「旦那が、エアコンがないと寝られない人だから」(31歳)、「一緒に寝る旦那が暑がりだから」(36歳)など、「暑がりな夫="白クマ"夫」のために"やむを得ず"エアコンをつけっぱなしにしているケースも多くあったという。ちなみに「夫は暑がりだと感じることはありますか?」という質問に対しては8割が「ある」と答えている。

この「夫婦間の体感温度差」、夫婦の寝室事情にも影響があるようだ。同調査によると、「夫と同じ寝室で寝ている」既婚女性は82%だったが、「夫と同じベッドで寝ている」は50%にとどまった。夫と同じベッドで寝ない理由でもっとも多かったのはやはり「夫のいびき」だったが、「エアコンの温度を下げすぎるから」(28歳)、「夫は暑がりで自分は寒がりなので、温度調整ができないから」(37歳)といった「体感温度」のギャップを理由に挙げる声も目立ったという。