既報のとおり、27日、NECは3D立体視対応PC「VALUESTAR N VN790/BS」を発表した。6月下旬発売で、店頭予想価格は220,000円前後。

27日にNECが発表した「VALUESTAR N VN790/BS」(左手前のデジカメは含まれない)

3D映像の視聴方式にはアクティブシャッター方式と、偏光板方式があるが、VN790/BSでは、偏光板方式を採用している。その理由を同社では、インターネット上の3Dコンテンツの多くが偏光板方式だからだと説明した。

左側面。メモリカードスロット、IEEE1394、マイク、ヘッドホン、USBがある

右側面。Blu-ray Discドライブ、明るさ調整つまみ、ワイヤレスLANランプ、USBがある

背面のインタフェース。USB×4およびLANコネクタ。背面右サイドには、アンテナ端子、DCコネクタ、B-CASカードスロットがある

付属の3Dメガネ

NEC PC事業本部 商品企画開発本部長代理の渡邉敏博氏

NEC PC事業本部 商品企画開発本部長代理の渡邉敏博氏は、VN790/BSの発売は昨年から考えていたと語った。「昨年から、パソコンにBlu-ray 3Dが必要になるだろうと考え、今年になってから開発を始めた。当初、3Dは今年の前半からテレビ、パソコンは秋くらいからだろうと思っていたが、市場(のニーズの高まり)が予想以上に早く、今回の発表になった。日本でナンバーワンのパソコンメーカーとして、一番最初に出すことにこだわっていた。今後は、ユーザーにパソコンの新しい使い方を提案していきたい」と述べた。

VN790/BSで再生可能な3Dコンテンツは、YouTubeなどのインターネット上の映像、富士フイルムのデジカメ「FinePix REAL 3D」で撮影した3D動画や3D写真、サイバーリンクの動画再生ソフト「CyberLink PowerDVD 10」に含まれる「TrueTheater 3D」によって、既存の2Dを3Dに変換した動画や写真になる。現在、3Dテレビには対応していないが、渡邉氏は、時期は未定だが、今後は3Dテレビの対応も検討していくと述べた。3Dテレビへの対応については、パソコンのスペック見直しは必要となるが、基本的にソフトウェアの対応で可能とした。

3Dで楽しめるコンテンツの種類(NEC調べ)

富士フイルムのデジカメ「FinePix REAL 3D」

FinePix REAL 3Dで撮影した3D写真