前回に引き続き今回は、羊飼いさんにiPhoneを活用したFXトレード術について語っていただきました

『ど素人がはじめるFXの本』など多数の著作を持ち、癒し系FXブロガーとして絶大な人気を誇る「羊飼い」さん。彼は、iPhoneアプリを使ったFX取引をいち早く取り入れたトレーダーの一人です。

前回に引き続き今回は、羊飼いさんにiPhoneって本当にFX取引に使えるの? 実際には、どのように使っているの? どんなサイトやアプリが役に立つの? といった実践的な話まで語っていただきました。

羊飼いさんに、iPhoneを使って取引をする便利さを語ってもらいました。後編の今回は実践編。iPhoneで取引をするにあたって、どんなサイトやアプリが役に立つのか? iPhoneを使った情報収集法などをお伺いします。


iPhoneで取引をする際には、ニュースやリアルチャートを見るようにしています。特に、ブルームバーグのiPhoneアプリ「Bloomberg」はよく使っています。為替に限らず全世界の金融市場が見られるので重宝していますよ。私はTwitterユーザーでもありますが、その中でも「Bloomberg」アプリは評判がいいようです。

「Bloomberg」

Twitterと言えば、つぶやきの中に、PCサイトへのURLリンクが張られていたりしますよね。iPhoneだと、リンク先をそのまま見られるというのはありがたいです。ちなみに、iPhone用のTwitterクライアントは「Twittelator」を使っています。

「Twittelator」

Twitterの話が出たので、情報収集ツールとしてどう使っているかを紹介します。私は2000ユーザーくらいをフォローしています。全部読みきれませんけど、それでいいと思っています。これもiPhoneだからこそなんですが、「読む」んじゃなくて、ツイットを上から下までバーっとスクロールさせて「見る」んです。そうすることで、相場の傾向や他のトレーダーの指向などを俯瞰するイメージですね。特にTwitterをやっている人は情報リテラシーが高い人が多いので、その傾向を見ることは、FX取引にも活かせると思っています。

モバイルトレードを始めるならiPhone

iPhoneは携帯電話という点でも活用できます。携帯電話のメールって、プッシュで情報を配信してくれるじゃないですか。FX会社のメールでの情報配信を7社くらい登録していて、その配信先を携帯電話のメールアドレスにしています。

パソコンだと、机まで行って、受信ボタンを押さなきゃいけないじゃないですか。1日300~500通くらい配信されるのですが、配信された時に鳴ってくれるので、リアルタイムで知ることができます。昔あったロイターの法人向け有料サービス「ポケットロイター」を無償で、自分で作れるような感じです。

普通の携帯電話でもできますが、iPhoneだと、普通の携帯電話より読みやすいというメリットがあります。Webサイトやメールに限らず、「普通」に見られるというのは意外と便利ですよ。拡大したり、縮小したりを簡単にできますし。

多くのFXトレーダーは普通、パソコンでの取引が入ると思うのですが、モバイルトレードを始めるならiPhoneを使ったほうがいいと思いますね。

最後に、私にしか役に立たないかもしれない(笑)、マニアックな使い方を紹介しますね。取引したり、仕事したりする時の集中力って、そんなには続かないじゃないですか。私も、根をつめていると頭がぐしゃぐしゃになってしまいます。でも、寝るとリセットされますよね。

なので私は、4、5時間取引したら、3時間寝るというのを1日3回繰り返す生活リズムに変えているんです。その時の目覚ましがiPhone! 寝るたびにアラームの時刻を設定し直さなきゃいけないのですが、その際にも使いやすいですよ。iPhoneアプリの中に、バイオリズムを読んで、気持ちよく起こしてくれるものがあるらしくて、最近、それを使おうかと考えています。