日立アプライアンスは26日、「ビートウォッシュ」シリーズの縦型洗濯乾燥機と全自動洗濯機7製品を発表した。価格はオープンで、推定市場価格は表の通り。

4モデルの洗濯乾燥機と3モデルの全自動洗濯機が、2010年のビートウォッシュのラインアップ

ビートウォッシュシリーズは、縦型の洗濯乾燥機/洗濯機だが、パルセーターの代わりに、大きな凹凸の付いたビートウィングを使用することで、押し洗い、たたき洗い、もみ洗いといった、ドラム型と縦型の両方の洗い方を1台で実現する製品。

洗濯乾燥モデルでは、密閉型の洗濯槽を採用しており、水や薬剤などを使わない、ナノチタン強力脱臭と温風除菌による「消臭・除菌」コースも搭載されている。2010年モデルでは、昨年までのラインアップにはなかった、洗濯容量7kg/6kgの洗濯乾燥機、9kgの全自動洗濯機が、新たに追加された。

ステンレス製の洗濯槽に、配置された半球状のビートボールで、洗濯板効果を発揮

新製品の大きな特徴となっているのが、エコビート洗浄の強化。ビートウィングだけでなく、ステンレス製の洗濯槽の内側にも、ビートボールと呼ばれる半球状の突起を配置。洗濯板効果により、衣類に染み込んだ汚れを効果的に押し出すことが可能だ。

また、節水性能も向上。洗濯時には、洗濯槽内の高濃度洗浄液をくみ上げて循環させる「節水循環ポンプ」と、くみ上げた洗浄液を洗濯槽内に降り注ぐ「ワイドシャワー」によって、水使用量を削減。また、ビートウォッシュシリーズの洗濯乾燥モデルは、乾燥時の排気に水冷除湿方式を採用しているが、水冷除湿用の水と空気が通る乾燥ダクトに、蛇行リブ構造を採用(BW-D9LVのみ)。蛇行リブは、流れる水の速度を低下させることで、同じ水量でも除湿効果を高めるという機構。洗濯容量9kgのBW-D9LVでは、洗濯から乾燥までのコースで約96L、洗濯のみならば73Lという、ドラム型並みの使用水量を実現している。

蛇行リブで水が流れる速度を低下させることで、効率的な除湿を実現する乾燥ダクト(BW-D9LV)

BW-D9LVに搭載された水硬度センサー

また、BW-D9LVでは、新たに「[eco]水センサー」を搭載。[eco]水センサーは、水の電気抵抗から硬度を計る水硬度センサー、水を含んだときの重さから、化繊がどの程度含まれているのかを判定する布質センサー、ビートウィングにかかる負荷から洗濯物の量を計る布量センサー、水温センサーの4つを組み合わせたもの。

洗濯乾燥モデルでは、洗濯槽に蓋が装備されており、槽が密閉される構造

全自動モデルでは、外蓋のみで、洗濯槽は密閉されない

国内の水道水は、ほとんどが軟水とされているが、地域によってばらつきがあるうえ、同じ地域であっても、常に同じ硬度というわけではなく、かなり高い数値を出すケースもある。硬度が高いと、洗剤の主成分である界面活性剤の働きが疎外されるため、十分な洗浄効果を得にくくなる。[eco]水センサーでは、水の質や温度、洗濯物の種類などによって、洗濯時間や使用する水の量を調整するとともに、投入する洗剤の適切な量も表示するというもの。条件が異なっても高い洗浄能力をキープするとともに、洗濯時のランニングコストも低下させることが可能だ。

種類 型式 洗濯容量/乾燥容量 発売日 推定市場価格
洗濯乾燥機 BW-D9LV 9Kg/6kg 6月25日 21万円前後
BW-D8LV 8kg/4.5kg 17万円前後
BW-D7LV 7kg/3.5kg 7月25日 15万円前後
BW-D6LV 6kg/3kg 14万円前後
全自動洗濯機 BW-9LV 9kg/- 6月25日 11万円前後
BW-8LV 8kg/- 10万円前後
BW-7LV 7kg/- 9万円前後