米司法省(DOJ)

米司法省(DOJ)がAppleのデジタル音楽業界における商慣習について調査を開始したと、米New York Timesが25日(現地時間)に関係者の話を報じている。DOJでは、複数のレコード会社や、米Amazon.comなどを含む複数のインターネット音楽配信サービス会社に対しても同様の聞き込みを行っているという。

NYTによれば、DOJの調査はAppleがデジタル音楽配信での独占的地位を利用して、レコード会社らにAmazon.comへのリリース直前の独占楽曲配信を止めるよう持ちかけていたことを特に問題視しているようだ。だが同時に、この調査はまだ初期段階であるともいう。Amazon.comの楽曲配信については、今年3月にBillboard Magazineが、間もなくリリースされる楽曲の1日限定の独占提供権をAmazon.comが取得したことを報じている。これら楽曲は現在、同社ストアで「MP3 Daily Deal」の名称で提供されている。

NPD Groupのデータによれば、米国におけるデジタル音楽配信の市場シェアでAppleは69%を占めており、それに8%でAmazon MP3 Storeが続く。また楽曲販売全体でみてもAppleは26.7%のシェアを占めている。