FXオンラインジャパン アナリストチームが最新のデイリーレポートをお届けする。昨日、北朝鮮問題を背景にしたリスク回避により、アジア株式は下落し、為替市場では円全面高の展開となっていた。しかし、本日はその株式で買い優勢の展開となったことを受けリスク回避の円買いが一服し、緊迫した空気が少し緩んでいる。

USD/JPY 週足

全面的な対立となれば経済的損失が計り知れないことから、現状、その可能性は低いと予期せぬ事態も十分に考えられるため、しばらくはユーロの動向と共にこの問題がドル円に与える影響を注視する必要が出てこよう。

日足で見ると、未だボックスレンジ90-91円どちらに抜けるかがポイント。時間軸を広げ上記週足チャートで見てみると、チャネルが引ける。現状は90.00のライン&トレンド・チャンネルの下限トライが継続中である。ここを下抜けても87.96円(直近安値)を割るまでは、バイアスはロングか。

また、上記の87.96レベルの下にはボリンジャー・バンドの下限も控えており、87円台でボトムを探る値動きとなるかが注目される。短期1時間軸では、90.50円に抑えられて、90円タッチ後に戻している。

高値は切り下がって来ているので、短期軸ではややショート寄りか。このように時間軸により、方向に差があるのでオシレーター系を組み合わせながら、欧州タイム、NYタイムとそれぞれの時間帯のリスクトレンドを見極めることが重要だろう。