ビー・エム・ダブリューは5月26日、SUVモデル「X5(エックス・ファイブ)」シリーズに新エンジンを採用するとともにデザインを変更して発売した。価格は、「X5 xDrive 35i」が798万円、「X5 xDrive 50i」が1045万円。
従来の「X5」シリーズは、直列6気筒エンジンの「30i」とV型8気筒の「48i」というラインナップだったが、これをターボ化やダウンサイジングを行なうことで高効率化し、それぞれ「35i」、「50i」にモデルチェンジした。
35iは3L(リッター)直列6気筒をターボ化することで、従来の30iに比べて最高出力を約13%、最大トルクは約27%向上させながら、燃費は約5%向上した。最高出力は225kW(306PS)/5800rpm、最大トルクは400Nm(40.8kgm)/1200-5000rpm。また、35i(オプション装備車)は、輸入車4輪駆動モデルとして初めて平成27年度燃費基準を達成した。
50iはツインターボチャージャー付きの4.4LのV型8気筒エンジンを搭載。従来の48i(自然吸気4.8L)に対し、最高出力は約15%、最大トルクは約26%向上させつつ、約6%の燃費向上を実現した。50iの最高出力は300kW(407PS)/5500rpm、最大トルクは600Nm(61.2kgm)/1750-4500rpm。
共通して搭載されている効率化テクノロジーとしては、BMWツインパワーターボテクノロジー、高精度ダイレクトインジェクションシステム、ブレーキエネルギー回生システムなどがある。またどちらもトランスミッションは8速オートマチックが採用された(従来は6速)。
エクステリアでは、新しいデザインのフロントバンパー、大型化された左右のエアインテーク、LEDを採用したスモールライトリング、新デザインのリヤエプロン、LEDライトバーを採用したコンビネーションライトなどが採用された。新装備としては、ブレーキライト点滅機能、車両を俯瞰した像を合成して駐車をアシストするトップビュー機能、日本専用開発の新型ナビゲーションシステム、ブラインド操作が可能なダイレクトメニューコントロールボタンなどがある。