静岡市駿河区・グランシップにて15日と16日、「グランシップ トレインフェスタ2010」が開催された。鉄道ファンや家族連れで賑わうこのイベントは今回で12回目。同じ週末に開かれた「第49会静岡ホビーショー」やタミヤ・オープンハウスと同様、ホビーの街、静岡をアピールする「シズオカホビーウィーク2010」の一環として行われた。

会場で最も広い「大ホール・海」には17団体の鉄道模型が展示。約5,000両の車両が一堂に会した

会場には全国の鉄道クラブ28団体による大規模な鉄道模型の展示を中心として、『銀河鉄道999』の上映、ミニSLの乗車会、駅弁や鉄道グッズの販売コーナーなどが設けられ、マニアがうなる貴重な出展から、親子で気軽に楽しめるアトラクションまで多彩なイベント内容となった。

今回の入場者数は15日が10,022人、16日が11,148人。2日間で計21,170人が会場に足を運び、前回の入場者数である19,808人を上回った。静岡市では、今冬12月18日と19日にも「クリスマスフェスタ2010」と題して、鉄道模型に限らず多彩なホビーを集めたイベントをツインメッセ静岡にて開催するとしている。

大ホールに並べられた「静岡HOクラブ」の展示から。中央のスペースにはこのサークルだけで約300両の鉄道模型が並べられた

世界遺産の街並みや静岡市街など、毎年凝ったレイアウトで注目を集める「ヘッドマークファイブナインズ」。手前の寿司列車も注目を集めていた

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ヘッドマークファイブナインズの走行風景から

線路や観覧車などに色とりどりのイルミネーションを施した「名古屋メルぽっぽクラブ」。大ホールの入り口付近の展示ということもあり、多くの人が足を止めていた

「ジャパンカプラーフレンズクラブ」が展示を行った大型のSL模型。こちらはBタンクと呼ばれるタイプ

毎年はるばる関西から参加している「みやこ路EXP」。ブースでは鉄道クイズ大会も行われ、司会の名調子と鉄道好きの子どもたちによる回答で大いに盛り上がっていた

懐かしい昭和チックなレイアウトで、デフォルメしたOゲージの車両を多数走らせていた「長泉鉄道模型クラブ」

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年季の入った鉄道模型ファンのなかでも、比較的若いメンバーが集まった「結伝杜」。『東方プロジェクト』のイラストも

10階の展望ロビーにも鉄道模型がぎっしり。鉄道写真愛好家による約120点の写真展示もあわせて行われた

10階の「CLUB-LINER」のブースで展示されていた鉢植えサイズの鉄道模型。子どもたちやお父さんだけでなく、お母さんたちにも好評だった

3階のロビーには静岡県内の弁当業者が集まり、名物の駅弁を販売。お昼時にはご覧の賑わいとなっていた

沼津市の老舗、桃中軒の「伊豆龍馬 飛翔会席膳」。大河ドラマが放送中とあって、今年はとくにこちらの弁当が人気とか

6階の交流ホールには、静岡県内の鉄道関連会社が出展。かつて実際に使われていた道具類など、マニアックな品物の販売も

「岳南鉄道」ブースの一番人気は、2008年に解体された5000系電車のつり革。使い道は購入者次第だが、1本300円は確かに安い!

「JR貨物」が販売していたのは、なんと線路の輪切り。奥の大きいサイズが7,000円。手前の小さいサイズが1,000円。高いのか安いのか悩ましいところ……

遠州鉄道のブースで販売されていた改札鋏(左)とがま口(右)。貴重な年代ものとあってお値段は「時価です(笑)」とのこと

「静岡鉄道」の販売コーナー人気の品はこちらの駅名プレート。1万円という高額商品ながら、この日もすぐに数枚売れたとか

静岡鉄道はほかにもスイッチ類を販売。まさに捨てればゴミ、活かせばレアグッズといったところ

「JR東海(株)静岡支社」では子ども用の制服を揃えた記念撮影のコーナーを設置。家族連れが多い会場とあって好評を得ていた

メインエントランスでは各メーカーが鉄道グッズを販売。イベントならではの特売品もあり、子どもたちよりお父さんのほうが必死?

屋外のグランシップ広場では、毎年好評となっているミニ列車乗車会を開催。天候にも恵まれ、多数の家族連れが列を成していた

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ミニ列車乗車会の模様から。サイズは小さくても汽笛や警笛などはさすがの迫力