ナビタイムジャパンは24日、au通信網を利用した自動車向け通信機能付きナビゲーション専用端末CAR NAVITIME「WND-01K」を発売すると発表した。発売日は7月以降の予定で、価格はオープン。

同社はこれまで同乗者向けケータイカーナビとしてau携帯電話向けの「EZ助手席ナビ」や「NAVITIME」にて「ドライブサポーターR」などのサービスを提供してきたが、そのコンテンツやサービス機能を活かして、無線通信機能を活用したナビゲーション専用デバイス「WND (Wireless Navigation Device)」という新たなマーケットカテゴリをつくった。本製品はその第一弾という位置づけになっている。

WNDの最大の特長は、サーバとの通信連携により常に新しい情報をリアルタイムに得られること。例えば地図データを更新することで、新しくできた道路や建物の形状は最新の状態で表示される(サーバの地図データは年3回の更新を予定)。スポット情報や渋滞情報、ガソリン価格、駐車場の満車・空車情報など、よりニーズに合ったサービスも取得可能。

渋滞のリアルタイム情報を素早くキャッチ

また、施設情報を全てサーバに持つことで、クチコミ情報、ランキング、グルメクーポンなどの詳細な情報を参照でき、それらを活用した地点検索も可能になる。さらに、携帯電話やPCのサービスと連携することで、生活の中の様々なシーンでシームレスなサービスを利用可能になる。そのほか、常に最新のアプリが入手でき、オンデマンドVICS、プローブ交通情報が利用できることなども従来のカーナビとは大きく違う点だ(オンデマンドVICSとは、通常のVICSでは難しい都道府県をまたいでの渋滞情報、渋滞考慮を行うサービスのこと)。

目的地検索画面(左)とグルメ検索画面

地図画面(左)とスポット詳細画面

また、自動車専用端末として、同社が提供している同乗者向けケータイカーナビゲーションとも違いがある。例としては、通信圏外でもナビゲーションが可能な点、ジャイロセンサー、専用GPSで正確なナビゲーションが行える点、運転者が操作可能な点など。

本製品は「CAR NAVITIMEウェブサイト」や「au Online Shop」で購入できるほか、全国のau取扱店でも取り次ぎ販売を実施する。また、本製品の販売にあわせてKDDIではWND専用料金プラン「WNDプラン」を提供開始する。これは「誰でも割シングル(特定機器)」と同時に加入すると、どれだけ使用しても月額基本使用料525円で利用できる定額プランだ。