デノンは5月25日、システムオーディオ「M38」シリーズを発表した。製品構成は、CDチューナーアンプ「RCD-M38」と、スピーカーシステム「SC-M37」の組み合わせ。SC-M37は既発売のモデルだが、RCD-M38の本体色に合わせて新たにブラックモデルがリリースされる。発売は、いずれも6月下旬を予定。価格は、RCD-M38が4万4,940円、SC-M37が1万8,690円。
RCD-M38は、2008年7月に発売された「RCD-M37」の後継モデル。従来モデルと同様に、シンプルでストレートな回路設計、デジタル/アナログ回路の分離などのノイズリダクションデザインが採用されているほか、ヨーロッパのサウンドデザイナーと同社のエンジニアとのコラボレーションでの、サウンドチューニングも行われている。
従来機からのおもな変更点はUSBポート。従来機でも、RCD-M38と同様にフロントパネルにUSBポートが装備されていたが、従来機のUSBポートは、USBメモリーなどのマスストレージクラスに対応したUSBデバイスからの再生しかサポートされておらず、iPod/iPhoneとの接続には、オプションのコントロールドック「ASD-1R」が必要だった。RCD-M38では、この点を改良。iPod/iPhoneとのダイレクトに接続に対応した。iPod/iPhoneを接続した場合、音楽のデコードまではiPod/iPhone側で行い、信号をデジタル伝送。D/A変換以降をRCD-M38が受け持つ。
また、細かな点だが、搭載されているFMチューナーが、従来のワールドバンド対応(76MHz~108MHz)から、国内バンド専用(76MHz~90MHz)に変更された。
本体のスタイルは、従来モデルを継承。サイズは、幅220mm×高さ150mm×奥行き309mmと、従来モデルよりも奥行きが0.5mm増えているが、質量は4.3kgと変化はない。実用最大出力は、30W×2(6Ω、JEITA)。USB以外の入力端子は、アナログ音声×2、PORTABLE IN×1。出力端子は、光デジタル×1(CD出力のみ)、アナログ音声×1、ヘッドホン×1、サブウーファー×1を装備。スピーカー端子は、バナナプラグにも対応した大型のターミナルを採用。対応するスピーカーのインピーダンスは6Ω~16Ω。また、RCD-M38には、SC-M37の特性に合わせたスピーカーオプティマイズ回路も搭載されている。