一流シェフ12人が1皿ずつオリジナルメニューを

フレンチの坂井宏行シェフやイタリアンの落合務シェフ、中華の陳建一シェフ、洋菓子の辻口博啓シェフや鎧塚俊彦シェフらの料理が一度に楽しめる――。それだけでも垂涎の内容であるが、ここにさらにロシアが世界に誇る「グレート・モスクワ・サーカス」の精鋭によるアクロバットショーが加わったらどうなるだろうか。そんな夢のようなエンタテインメントショーが6月1日より本公演が始まる「ルナ・レガーロ~月からの贈り物~」(以下、ルナ・レガーロ)である。フジテレビジョンなどが主催となっているため、テレビCMですでにご存知の方も多いだろう。

会場内の様子

「ルナ・レガーロ」。簡単に言えば、前述の通り、アクロバットショーが楽しめるシアターレストランである。地下鉄日比谷駅から徒歩1分という場所に、定員400人の特設レストランが建てられた。ここで、料理とデザート計4品を食しながらアクロバットショーを楽しむのだ。

しかし、こんな簡単にサラリと説明しては申し訳ないくらい、参加しているシェフがスゴイ。12人のシェフが4人1組となり、前菜からデザートまで1人1皿を用意する。料理は「ルナ・レガーロ」という名前にちなみ、"月"をイメージしたものとなっている。つまりは、完全オリジナル! この公演のためだけに考案された料理の数々なのだ。

「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」オーナーシェフ・落合務氏

「Toshi Yoroizuka」オーナーシェフ・鎧塚俊彦氏

同公演の会期は6月1日~10月17日(プレビュー公演は4月29日~5月30日)。このうち、4月~6月の料理を「スーツァンレストラン陳」四川飯店グループ総料理長・菰田欣也氏、「ヒロソフィー」オーナーシェフ・ヒロ山田氏、「ラ・ロシェル」オーナーシェフ・坂井宏行氏、「パティスリー ポタジエ」オーナーシェフ・柿沢安耶氏が担当。7月~8月は「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」オーナーシェフ・落合務氏、「トゥーランドット游仙境」「Wakiya一笑美茶樓」オーナーシェフ・脇屋友詞氏、「賛否両論」オーナーシェフ・笠原将弘氏、「モンサンクレール」オーナーシェフ・辻口博啓氏。9月~10月は、「四川飯店」グループオーナーシェフ・陳建一氏、「つきぢ田村」オーナーシェフ・田村隆氏、レストラン・ホテルアクティベーターでホテル日航東京調理部顧問・河合隆良氏、「Toshi Yoroizuka」オーナーシェフ・鎧塚俊彦氏となっている。

「蒸し鶏包みのフルムーン 赤と黒の魅惑のソース添え」(菰田欣也シェフ担当)

「ローマで見た月 2色のリゾットとトリュフの香り」(ヒロ山田シェフ担当)

「風味豊かな赤ワインと牛肉・野菜 ムーンマリアージュ」(坂井宏行シェフ担当)

「いろどり野菜アイスとジンジャームーン」(柿沢安耶シェフ担当) ※料理写真は全て4月~6月までのもの

ロシアの精鋭による手に汗握るショー

一方サーカスは、ロシアが世界に誇る「グレート・モスクワ・サーカス」の精鋭5組総勢19人を招聘しており、迫力あるアクロバットショーが繰り広げられる。空中アクロバットや空中ブランコなど、空間を立体的に使った5つのパフォーマンスが楽しめる。

「グレート・モスクワ・サーカス」の精鋭5組によるショーが繰り広げられる Photo: kiyohide hori

会場内は明るさが抑えられており、その中で赤いシャンデリアが映えて幻想的な雰囲気が漂う。会場内にはずらりとテーブルが並び、中心部分がステージとなる。一皿提供されるごとに、新たなパフォーマンスが行なわれるという趣向で、さらに合間に映像やアナウンスが挟み込まれ、飽きさせない。ショーマスターの「ルナ・パドゥローネ」に扮した唐沢寿明氏が巨大スクリーンに登場し、進行役を務める。さらに会場でMCを担当する「ルナ・ジェストーレ」としてフジテレビの男性アナウンサーが登場。お客と会話をしながらライブでもてなしていく。

料金は本公演が平日16,000円、土日祝が18,000円(料理代込・飲み物代別)。4~5月のプレビュー公演は完売するほどの人気ぶり。本公演でさらに注目が集まることだろう。また、大阪公演(2010年11月~2011年1月)と名古屋公演(2011年2月~5月)も決定しており、ルナ・レガーロ旋風が各地で巻き起こることだろう。