経済産業省は24日、3月の全産業活動指数(2005年=100、季節調整値)を発表した。3月の同指数は前月比で0.8%低下し(2カ月連続の低下)、93.8となった。前年同月比は4.7%上昇した(原指数)。

全産業活動指数は、鉱工業生産指数、第3次産業活動指数、農林水産業生産指数、建設業活動指数、公務等活動指数を付加価値額ウェイトで加重平均して算出したもので、全産業の生産活動状況を供給面から把握することを目的にしたもの。

3月の全産業活動指数を産業別にみると、建設業活動指数が前月比で3.8%低下したほか、第3次産業活動指数も3.0%低下した。建設業活動指数は3カ月ぶり、第3次産業活動指数は2カ月連続の低下。鉱工業生産指数は1.2%、公務等活動指数は0.6%それぞれ前月比で上昇している。

この日同時に発表された3月の全産業供給指数(最終需要部門計)は94.7で、前月比0.5%の低下。需要項目別では、消費が前月比0.5%の上昇、投資が同2.8%の低下、輸出が同3.8%の低下、輸入が同1.0%の上昇となっている。消費のうち、携帯電話やカーナビ、パソコン、ソフトウェア、インターネット付随サービス業を含む「情報化関連」が前月比マイナス7.5%と低下が目立っている。