こちらのイラストでお馴染み。癒し系FXブロガーとして絶大な人気を誇る「羊飼い」さん

『ど素人がはじめるFXの本』など多数の著作を持ち、癒し系FXブロガーとして絶大な人気を誇る「羊飼い」さん。彼は、iPhoneアプリを使ったFX取引をいち早く取り入れたトレーダーの一人です。

羊飼いさんに、iPhoneを使って取引をする便利さを語ってもらいました。iPhoneって本当にFX取引に使えるの? 実際には、どのように使っているの? どんなサイトやアプリが役に立つの? といった実践的な話までしていただきました。


iPhoneのブラウザで取引ができるFX会社はたくさんありますが、iPhone用に取引アプリケーション(以下、アプリ)を提供している会社は、まだ数社しかありません。私は昨年、サイバーエージェントFXのiPhoneアプリ『Cymo (サイモ)』を使ってiPhoneでの取引を始めました。

正直、始めるまでは「iPhoneがあってもそんなに変わらないだろう」と思っていたのですが、使ってみるとこれが便利で。知り合いのトレーダーも、パソコンでしか取引はしないという方が意外と多いので、いま、iPhoneアプリを使ったトレードを勧めている最中なんですよ。

iPhone取引を始めてからは、外出時はパソコンを持ち歩かずに、すべてiPhoneで取引しています。意外に思うかもしれませんが、それまでは、外出先では、ほとんど取引をしていなかったんです。外出先でも、取引をするようになったというのは、大きな変化ですよね。

それまでも、気持ちはあったんですよ。いざという時には取引をしたいから、外に出る時には、パソコンと携帯電話を持って出ていたのです。でも、実際は面倒でやってなかったんですよ。

パソコンは立ち上げたり、接続したりが面倒だから開かない。ケータイは画面が小さくて操作が面倒、リアルタイム性も含めて情報を得る環境としては弱いですよね。そのため、外には持っていくけど、実際には取引をしていなかったんです。

いつでも、どこでも、どんなかっこでも使えるから取引が楽に

画面が大きいからチャートも大きく見られます。何より気に入っているのは、指でタッチして直感的に取引をするという点です。ボタン操作と違って、トレードとの親和性が高いと思います。iPadも出ましたし、将来はパソコンでの取引も、タッチパネルにしたほうがいいかもしれない、と考えています。

iPhone取引をすることで、私の取引スタイル自体に大きな変化が起きました。これまで外出する可能性が有る東京時間はあまり取引していなかったんです。いまは、iPhoneがあるおかげで、東京時間も取引するようになりましたよ。

あとは、iPhoneのおかげで、精神的にも、肉体的にも楽に取引ができるようになった。これは予想外の効用でしたよ。たとえば、気軽に外出できるようになったことですよね。自宅のパソコンで、ポジションをあらかた仕込んで、あとは外出先で、iPhoneをチェックしたり、決済したり。気軽にランチに行ったりできるようになりましたよ。

それに、寝転がりながら、取引ができるようになったというのがありがたくて(笑)。私は朝、レンジ相場で取引しながらブログを書くというスタイルなんですが、ブログを書き終わるころには結構疲れているんですよ。そういうときに、ベッドで横になりながら取引をできるというのは、本当に助かってます。

家の中であれば、Wi-Fi(無線LAN)でつなげるので、ほぼリアルタイムに情報が更新されますから安心です。ただ、1~3秒更新なので、指標発表時のように大きく値が変動する時などには使わないようにしています。

見た目のレートから1pipsでもずれるのはダメ、という人には向かないかもしれません。数秒の誤差を気にしないトレーダーであれば、iPhoneはどこでも使えるツールだと思います。気にする方でも、相場があまり動かない日本時間の昼~夕方といった時間帯で使えば、特に問題にはならないはずです。


後編では、羊飼いさんが実際に使っているアプリや情報サイト、iPhoneを使った情報収集の仕方などを語っていただきます。