「Lightspark」プロジェクトWebサイト

オープンソースのFlashプレイヤーを開発するプロジェクト「Lightspark」がベータ版の段階に達したことが報告されている。OpenGLベースのハードウェアレンダリングのほか、ActionScript 3を実行するLLVMベースのインタプリタ/JITコンパイラが導入されており、ネイティブコードとほぼ同等の実行性能を実現できるという。Mozilla用のプラグインとしての提供が想定されている。

これまでにもFlashファイルの配布フォーマットであるSWFの再生を目的としたオープンソースのプレイヤーソフトは存在していたが、実行形式が異なるためにパフォーマンス上の問題があったり、Gnashのように旧バージョンのActionScriptサポートにとどまるといったことが多かった。

LightsparkではLLVMで実行環境を構築することで性能を重視し、Flash 9.0以降で導入されたActionScript 3.0をサポートしている。またOpenGL Shaderを使ってレンダリングをハードウェアで高速化したりなど、パフォーマンス面での工夫が凝らされている。基本的にはFlash Playerの動作に則ったものだが、追加要素としてパフォーマンスプロファイリングやデバッグ機能が用意されており、ショートカットでこれら機能の呼び出しが可能だという。

LightsparkはGPLv3でライセンスされており、プロジェクトページからソースコードが入手可能。コンパイルと実行にあたってはLLVM 2.6以上とシェーダ処理に対応したGPUが必要となる。詳細についてはプロジェクトページを参照のこと。