シンガポールに本社を置くFusion Garageは、iPadよりひとまわり大きい12.1インチのWebタブレット「joojoo」の日本での販売を開始した。Fusion Garageのオンライン・ストアで購入でき、価格は44,999円。なお、実際に手元に届くのは6月1日以降となる。
joojooは、インターネット専用のタブレット端末。2009年12月に発表され、すでに欧州、カナダ、米国では販売が開始されている。OSはLinuxカーネルを搭載した同社独自開発のブラウザベースOSで、電源ONから約9秒で立ち上がる。アプリケーションは、基本的にインターネット上のWebアプリを利用する。文章作成もGoogleドキュメントやOffice Web Appsなどを利用することになる。日本語入力は可能だ。記憶領域は4GBのSSDで、ユーザーエリアは3GBほどだという。現在は、ネット販売のみだが、今後は小売りも行っていく予定だという。
CPUは、Intel Atom N270(1.6GHz)で、メモリは1GB、グラフィックスはNVIDIA ION、ディプレイは、1,366×768ドット対応の12.1インチ静電容量方式タッチディスプレイ。通信は、IEEE802.11b/g対応の無線LANとBluetooth 2.1+EDR。バッテリは内蔵充電式で取り外し不可。バッテリ駆動で5時間の利用が可能だ(Wi-Fi利用時/HDビデオのストリーミング時はこれ以下)。外形寸法はW325×D198×H5~18mm、重量は1.1kg。USB 2.0×1や1.3メガのWebカメラ、マイク、内蔵スピーカーほか、加速度センサーや周囲明るさセンサーも備える。
Fusion GarageのCEOであるChandrasekar Rathakrishnan(チャンドラセカル・ラサクリシュナン)氏は、「我々の会社は従業員数14名の小さな会社だが、マレーシアのCSLグループとパートナーシップを結んでおり、資本について問題はない。日本は重要で価値ある市場で、成功できると思っている」述べた。
今回の製品は、Wi-Fiモデルというべきものだが、今後、3G対応モデルも出荷する予定だという。日本での3Gモデルの販売も考えているようだが、具体的にどこかのキャリアと交渉しているのかという問いには、ノーコメントだった。
なおUSBポートは、キーボードやマウスの接続を想定しており、同氏によれば、USB 2.0に対応しているものならほとんど接続できるという。