結局、1週間の旅行中にEX-H15を1度も充電しないまま最終日になった。
撮影した枚数は既に900枚近くなっている。
この日は日本へ帰るためにドイツ・フランクフルトへ。
フライトまでに少し時間があるので、スーツケースたちは駅のロッカーに。
お財布とデジカメだけの身軽な格好で街にでた。
フランクフルト観光では、市電や市バス、Sバーンなどを利用することもできるが、元気ならば歩いてまわるのもおすすめ。旧市庁舎レーマーやゲーテハウスなどの観光スポットにも無理なく徒歩で行けるほか、マイン川沿いの美術館通りを歩くのも楽しい。何より、屋台でソーセージを食べたり、木のおもちゃのお店に立ち寄ったりとドイツならではのものたちとの遭遇を味わえるはず。
近代的な高層ビルと歴史的建造物が共存する街並みが面白くて、思わずカメラに手が伸び――。撮影枚数は既に1,000枚を超えたにもかかわらず、まだまだ電池残量が「フル」表示ということに逆に不安を覚えていると、1,200枚を超えたあたりでようやく、目盛りがひとつ減った。
それでも気にせずカフェごはんを撮影したり、帰りの飛行機でも機内食を撮影したり…、さらには帰国後の取材で使用したり……と使っていって、1回の充電での撮影枚数は合計で1,324枚になった。そのうち、10枚ほどプレミアムオート機能で撮影したほか、1度間違えて動画を撮影してしまったため、オートだけで撮影した場合はもっと撮影枚数が増えるだろう。これだけ撮れれば、"旅カメラ"として申し分ない。
1週間の旅行程度ならば、充電器はいらないし、屋外でキャンプするときなど充電環境が整備されていない場合にも頼もしい相棒になってくれる。
大切な思い出を残すために"旅カメラ"選びは慎重に行いたいところだが、今回のように長期の旅行かつメモ用に写真を何枚も撮る取材用にも使うとなると、長電池寿命は有難かった。充電器などの荷物を減らせることも大きなメリットだが、うっかり寝てしまって「充電し忘れた!」とあせる必要がないのがものぐさ(な私)にもピッタリ、というのが実際使ってみての一番の感想である。