取材も兼ねてのヨーロッパ旅行。資料やら洋服やらで膨らむスーツケースにため息をつきつつ、少しでも荷物を減らそうと選んだのは、"旅カメラ"を名乗る「EX-H15」。
"仕事用"として一眼レフも持参するが、観光スポットを巡るには、身軽がいちばん。それに、一般的なコンパクトデジタルカメラの電池寿命(200~300枚)を大幅に上回る"1,000枚"を実現したEX-H15ならば充電器や変換プラグも不要だし…と頼れる相棒とともに一路スイスへ――。
有名建築家たちの競演を楽しめるバーゼル
今回の旅の目的は2つ。ひとつは、スイス・バーゼル(Basel)にて毎年開催されている世界最大級の時計・宝飾品の見本市「BASELWORLD」を取材すること、もうひとつは"モダニズム建築の巨匠"ともいわれる建築家、ル・コルビュジェによる「ノートルダム・デュ・オー礼拝堂」を訪ねることだ。
スイス・バーゼルといえば、フランス、ドイツと国境を接する街。スイス、フランス、ドイツそれぞれの国鉄駅があり、スイスフランだけではなく一部ユーロも利用可能だ。
また、"現代建築の宝庫"と謳われるように、北京オリンピックのメインスタジアムを手がけたジャック・ヘルツォーク&ピエール・ド・ムーロンの「シャウラガー」やマリオ・ボッタの「タンゲリー美術館」、「国際決済銀行」などが点在するほか、トラムなどに乗れば、関西国際空港の設計を担当したことでも知られるイタリア人建築家、レンゾ・ピアノが手がけた「バイエラー財団」、フランク・O・ゲーリーら数多くの有名建築家による作品に出合える「ヴィトラ・デザイン博物館」(所在地はドイツ)にも足を運ぶことができる。観光案内所には、建築ガイドもおいてあるほどなのだ。
そんな建築ファンにとっても魅力的な街・バーゼルでの取材後(BASELWORLD取材記事はこちら)、限られた自由時間に目指したのがスイス生まれの建築家、ル・コルビュジェのノートルダム・デュ・オー礼拝堂。
バーゼル市内を観光したい気持ちもあったが、せっかくだからスイスとの国境に近いフランス東部・ロンシャン(Ronchamp)にありながら、交通の便が悪く行きづらいと評判(?)の礼拝堂を拝もう! と決めた。世界時計博ともいわれるBASELWORLD帰りに、時計職人を父にもつコルビュジェの作品に出合うというのも乙だろう。
充電せずに5日間、取材時のメモ用に活躍してくれたEX-H15の電池残量はまだ「フル」のまま。カバンにEX-H15と電子辞書とお財布、それからパスポートを入れて、出発――。…つづきを読む